N.ワトニー逆転でWGC初優勝! 日本勢上位進出ならず
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦のWGC-キャデラック選手権(フロリダ州、TPCブルーモンスター at ドラル)は現地時間13日、最終ラウンドの競技を終了。首位と2打差の2位タイからスタートしたニック・ワトニー(米)が7バーディ、2ボギーの5アンダー67で回り通算16アンダーとし、逆転でWGC初優勝を飾った。
最終18番パー4。このフィニッシングホールで最終日にバーディを奪ったのは2人だけ。最終組の1つ前を回っていたワトニーがその1人で、途中までデッドヒートを演じていた前日のトーナメントリーダー、ダスティン・ジョンソン(米)に2打差をつけ通算16アンダー単独トップでホールアウトする。だが最終組のジョンソンも黙ってはいない。「完全にイーグルを狙っていた」と、18番のティーショットは322ヤードのビッグドライブ。セカンドショットを直接カップに沈めるチップインイーグルで追いつく作戦に出た。しかし、ジョンソンが奇跡を願った残り151ヤードのセカンドは無情にもカップインならず。29歳のワトニーが2009年のビュイック招待以来となる2年ぶりツアー通算3勝目を挙げた。
上位陣はジョンソンが通算14アンダーの単独2位、通算13アンダー3位タイにフランセスコ・モリナリ(伊)とアンダース・ハンセン(デンマーク)が入り、世界ランクNo.3のルーク・ドナルド(英)が通算11アンダー6位タイに食い込んだ。また、最終日ベストスコアタイの6アンダー66で回ったタイガー・ウッズ(米)が通算8アンダー10位タイ。今季初のトップ10フィニッシュを果たしている。
日本勢では、石川遼が第1ラウンドの2位発進から順位を下げながらも10位台に踏ん張っていたが、最終日3バーディ、7ボギー、1ダブルボギーの6オーバー78と崩れて通算1オーバー42位タイに終わった。大学時代を過ごした第2の故郷・仙台の被災状況に心を痛める池田勇太は、最終日にきてようやく“らしさ”を発揮。10番パー5でイーグルを奪うなど1アンダー71にスコアをまとめ、前日から3ランクアップの通算4オーバー55位タイ。一方、藤田寛之は1番と18番でバーディを奪うも間に7ボギーを叩く乱調で5オーバー77。通算7オーバー61位タイの下位に沈んだ。