A.スタンフォードが2日連続『66』で首位独走!
アンジェラ・スタンフォード(米)が2日連続『66』の好スコアで首位を独走している。
米女子ツアーの新規大会、RRドネリーLPGAファウンダーズカップ(アリゾナ州、ワイルドファイアGC)は現地時間19日、第2ラウンドの競技を終了。初日首位発進のスタンフォードが第1ラウンドに続き6アンダー66をマークし、通算12アンダーとして後続に3打差をつけ完全Vに王手をかけた。この日のスタンフォードは「ラウンド前の練習場でリズムが全くつかめず、ショットもバラバラでどうなるかと思った」と打ち明ける。ところがふたを開けてみると前日同様ショット、パットともに絶好調で7バーディ、1ボギーの内容。「練習が悪かったからコースでは無我夢中で目の前のショットに集中出来たのかも。でも正直、驚いています。嬉しい誤算」と白い歯を見せた。
今大会は賞金総額100万ドル(約8,000万円)のうち50万ドルがLPGAファウンデーションに寄付され、残りの50万ドルがトップ10入りした各選手の指定したチャリティ団体に寄付されることになっている。普段から熱心なクリスチャンとしてチャリティ活動に力を注いでいるスタンフォードは、トップ10入りした場合の寄付先に自らが主宰するアンジェラ・スタンフォード基金を指定。母親が2009年に乳ガンを宣告されたこともあり、ガンなどの病気で親を亡くした子供たちが気兼ねなく学校に通えるよう、奨学金を支給するのが基金の主な活動内容だ。
昨年設立したばかりで「まだ5人〜7人の子供しかケア出来ていない」と語るが、これから徐々に善意の輪を広げていくつもりだという。会見の場では、基金の理事のひとりが昨年9月肺ガンで他界し残された愛娘が今大会に応援に駆けつけている話を披露し、思わず涙をこぼす一幕も。「子供たちのためにも絶対に勝ちたい」と、2年ぶりのツアー優勝に闘志を燃やしている。
上位陣は、首位スタンフォードから3打差の2位にブリタニー・リンシコム(米)、4打差の3位にキム・ミンディ(韓)、5打差の4位でクリスティ・カー(米)が続く展開。その他、出場2試合連続優勝を狙うカリー・ウェブ(豪)が通算6アンダー5位タイ、日本への復興支援に賞金を寄付することを表明しているポーラ・クリーマー(米)が通算5アンダー8位タイにつけている。
また、昨年のQTでコンディショナルカードを取得し今大会が米女子ツアーデビュー戦となる野村敏京はこの日イーブンパー72にスコアをまとめたが、初日の出遅れが響き通算3オーバー77位タイでカットラインに1打届かず決勝ラウンド進出を逃した。