タイガー、復活は得意のベイヒルで!?
現地時間24日開幕する米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待(フロリダ州、ベイヒルC&ロッジ)は、タイガー・ウッズ(米)が過去6勝している大会だ。タイガーはその得意コースで、復活優勝に照準を合わせた。
好調だったときには、得意の同コースで優勝してマスターズに乗り込むという図式ができていたが、一昨年はひざのリハビリ、昨年はスキャンダルの影響で2年連続欠場。調子が整わないうちにマスターズを迎えてしまっていた。だが、心機一転を心に誓った今年は違う。スイングコーチのショーン・フォーリー氏とともに一歩一歩、ゆっくりと復活への手応えを感じて今大会に挑む。
ただ、タイガー不在の2年間でコースは大きく変貌。それでも「全然変わったけど、今週はいいテストになる」と不敵な笑みを浮かべている。なお予選ラウンドは、今季好調のダスティン・ジョンソン(米)と、先週優勝のゲーリー・ウッドランド(米)の2人とプレーすることが決まった。
その他では、ディフェンディング・チャンピオンのアーニー・エルス(南ア)、世界ランク4位のグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、同6位のフィル・ミケルソン(米)、そして今季すでに米ツアーで1勝を挙げているブッバ・ワトソン(米)ら実力者が名を連ねている。
また、マスターズ出場権のかかる世界ランクトップ50入りを狙うマッテオ・マナッセロ(伊)も参戦。昨年はアマチュアでマスターズに出場し、史上最年少で予選を通過したが、プロとなった今年はまだ出場権を得られていない。現在世界ランク55位とあと一歩のところにいるだけに、今大会で上位に入り今年もオーガスタで暴れたいところだ。
日本勢は、石川遼と池田勇太が出場。東日本大震災とその後の余震、さらに原発トラブルなどで落ち込む母国を励まし、自らはマスターズに向けての弾みにするためにも2人の活躍に期待したい。特に石川は、若い選手について聞かれたタイガーから「自分はリョウのプレースタイルが好き。仕事に向かう姿勢もいいね。パッティングストロークもいいよ。それにまだ10代なのに自分をコントロールできている」と絶賛されたこともあり、自信をつけて大会に挑む。(STATS-AP)