タイガー得意のベイヒルでチャージ開始! 石川、池田は予選落ち
米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待(フロリダ州、ベイヒルC&ロッジ)は現地時間25日、第2ラウンドの競技を終了。同大会で過去6勝のタイガー・ウッズ(米)が初日の出遅れを取り戻す快調なゴルフでトップ10圏内に浮上した。
前日31位タイと出遅れたタイガーだがこの日は課題のパットが復調。2週間前にスコッティ・キャメロンのエースパターからナイキのパターに持ち替えたタイガーは今週、さらに違うモデルのナイキパターを使用。
「エースパターと似ているけれど、こちらの方がリリースのタイミングが良い」と気に入った様子で、第2ラウンドは18ホールを26パットに収め4アンダー68の好スコアをマーク。通算3アンダーで10位タイまで順位を上げた。
それでも湿り気を帯びて遅いグリーンに「短いパットを随分外した」と苦笑い。「昨夜、水やりをし過ぎたんじゃないだろうか。昨日に比べて(グリーンが)あんまり遅いから驚いた」という。タイガーが照準を当てている2週間後のメジャー大会、マスターズは高速グリーンが特徴。ここベイヒルでも高速グリーンを攻略しメジャーに備えたかったのが拍子抜けしたというわけだ。
しかしパットが入らないと嘆きながらスコアを伸ばしたのはショットの調子が良い証拠。首位のマーティン・レアード(スコットランド)とは6打差あるが、「まだまだ2日間もある。長い道のりを忍耐強く歩みたい」と1年以上遠ざかっている優勝に向けさらなるチャージを目論んでいる。
その他上位陣は、通算9アンダーのレアードに1打差の2位タイに崔京周(韓)、スペンサー・レビン(米)が続き、通算6アンダー4位タイにハンター・メイハン(米)、チャールズ・ハウエルIII(米)ら4人。また復活を目指すセルヒオ・ガルシア(スペイン)がタイガーと同じ10位タイにつけている。
日本勢は10番スタートの石川遼が18番パー4でダブルスコアの『8』を叩いたあと、1番から3連続ボギーを叩くなど乱れ、この日だけで5つスコアを落とす乱調で通算7オーバー。カットラインに3打足りず決勝ラウンド進出を逃した。また初日最下位スタートの池田勇太は意地を見せノーボギーの3アンダー69をマークしたが、前日の出遅れが響き、通算9オーバーで予選落ちを喫している。