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S.ルイス、初優勝が初メジャー! 美香&智恵は7位タイ

更新日:2011/04/04 13:42
S.ルイス、初優勝が初メジャー! 美香&智恵は7位タイ
女王ヤニ・ツェンの2連覇を阻止したルイス。ツアー初優勝がメジャータイトルとなった。(写真提供:AP/アフロ)

 

 世界ランク1位のヤニ・ツェン(台)の連覇をステイシー・ルイス(米)が阻止し、嬉しいツアー初優勝をメジャーで飾った。

 今季米女子ツアーメジャー初戦となるクラフト・ナビスコ選手権(カリフォルニア州、ミッション・ヒルズCC)は、現地時間3日に最終ラウンドの競技を終了。首位のツェンに2打差の2位からスタートしたルイスが、序盤から安定したゴルフでツェンに追いつくと、バック9では世界No.1プレーヤーを終始リードする展開に持ち込む。終盤連続ボギーを叩いたツェンに対し、4バーディ1ボギーの3アンダー69にスコアをまとめたルイスが、3打差をつけて初優勝を果たした。

「まだ実感が湧きません。本当に私、勝ったのかしら?」と初々しい感想を口にした26歳のルイス。「完璧を求め過ぎました。自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎてしまった」と反省するツェンを尻目に、勝負どころで絶妙なパットを決めて通算13アンダーまで伸ばし、堂々の栄冠をモノにした。

 ルイスの人生は決して順風満帆ではない。アマチュア時代から将来を嘱望される存在ではあったが、11歳のときに背骨が曲がる脊柱側湾症が発覚すると、その後7年間は1日18時間頑丈なコルセットを巻いての不便な生活を強いられた。高校3年で手術に踏み切りコルセット生活からは解放されたが、今でも彼女の背骨にはチタン製のロッドと5本のスクリューが埋め込まれたままでプレーしている。

 困難を乗り越え、世界No.1プレーヤーを凌駕したルイスは「きっとヤニ(ツェン)の方がプレッシャーを感じていたのだと思います。連覇がかかっていたし世界ランク1位だし。その点私は気楽でした。期待されていない分、自分のゴルフが出来ました」と勝因を分析した。ラウンド後はクラフト・ナビスコ選手権の恒例である18番脇の池へ勝者のダイブを両親と妹、そしてキャディの5人で敢行し「思ったよりずっと水が冷たかった」と苦笑いを浮かべる姿も微笑ましかった。

 一方、連覇を逃したツェンは「風があったし、グリーンも硬くて距離感を合わせるのが難しかった。とにかく今日はステイシー(ルイス)のゴルフが素晴らしかった。それに尽きます。また全米女子オープンに向けて自信を回復出来るよう、コツコツ練習に励みます」と、ルイスのプレーを称えている。

 難コンディションに各選手がスコアメイクに苦しむ中、3アンダー69をマークしたケイティー・ファッチャー(米)が通算4アンダーまで伸ばし、モーガン・プレセル(米)、アンジェラ・スタンフォード(米)と並び3位タイに。ミッシェル・ウィー(米)はスコアを3つ落とし、通算3アンダー単独6位にとどまった。

 日本勢では、上位争いが期待された宮里美香と有村智恵がともに2オーバー74を叩き、通算2アンダーで7位タイに入ったのが最高。宮里藍と上田桃子も、両選手ともに2オーバー74のラウンドで通算5オーバーの33位タイ。大山志保は通算12オーバー66位タイ、馬場ゆかりは通算19オーバー74位に終わっている。不動裕理は決勝ラウンドに進出していない。

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