世界の強豪集うマスターズ、勝利の女神が微笑む選手は!?
世界のトッププレーヤーたちが様々な思惑を抱えて激突する今季最初のメジャー、マスターズは現地時間7日、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開幕。フィル・ミケルソン(米)が4度目のタイトルを狙い、リー・ウェストウッド(英)が昨年の雪辱とメジャー初優勝にかける。さらに、マーティン・カイマー(独)が世界ランクNo.1として大会初勝利に向かって突き進めば、タイガー・ウッズ(米)は復活優勝を目論む。
大会6勝のジャック・ニクラウス(米)が「飛距離があって高い球が打てて、ショートゲームにも巧みな選手が有利。タイガーとフィルかな」と、コメントしたことでもわかるように、やはり優勝候補はこの2人。連覇を狙うミケルソンは、先週のシェル・ヒューストン・オープンで優勝しており、調子、自信ともに充実しての現地入りだ。「1年で一番好きな1週間。準備は万全だ」と胸を張った。
一方、タイガーは大会5勝目とメジャー15勝目がかかるが、それ以上に一刻も早く完全復活を果たしたいところ。「スイング改造が完璧とはいえないし、もう少し時間がかかる」と、マイペースだが、ツボにはまれば爆発的スコアを出せるだけに、やはり侮れない存在だ。
また、あと一歩のところで何度もメジャータイトルを逃しているウェストウッドは、人一倍この大会への思いが強い。特に今年は、昨年首位で最終日を迎えながら逆転でミケルソンに勝利をさらわれているだけに、序盤からエンジン全開で挑みたい。
昨年の全米プロに続くメジャー連勝がかかるカイマーだが、マスターズには過去4回出場し、ベストフィニッシュは2008年の46位タイ。カイマーは「世界のベストプレーヤーの仲間入りができて、その中で(全米プロに)優勝できた。そのことで自信がついてモチベーションも高まった。ここでは苦労しているけど、それでも自分がNo.1なのは、どの試合でも勝つ自信があるから」と静かな笑みを見せており、ライバルたち相手に一歩も譲るつもりはない。
大会前日恒例のパー3コンテストは、数多くの選手が子供にバッグを担がせるなど、和気藹々とした雰囲気の中で行われた。優勝したのはルーク・ドナルド(英)で、8歳の息子レオくんとともに勝利の喜びに浸った。だが、ここで勝つと本戦で勝てないというジンクスはまだ破られていないだけに、同選手はこのジンクスを打破すべく本戦に挑むことになった。
日本勢は、石川遼、池田勇太、藤田寛之、アマの松山英樹の4人が参戦。日本人初のメジャー優勝を狙う。