マスターズ、R.マキロイらが首位 ミケルソンも好発進!
現地時間7日、米国男子のメジャー今季初戦となるマスターズがジョージア州オーガスタナショナルGCで開幕し、ローリー・マキロイ(北アイルランド)が7バーディ、ノーボギーの65をマークし、7アンダーでアルバロ・キロス(スペイン)と並んで首位タイで発進。メジャー初優勝に向けて最高のスタートを切った。
早いスタートとなったマキロイは、快晴微風のコンディションというアドバンテージを生かし、2番から4番まで3連続バーディ。その後もバーディチャンスをことごとくモノにすると、15番でこの日7つ目のバーディを奪い、7アンダーの首位タイで初日を終えた。
マキロイは「自分の力を信頼していた。カギを握るティーショットの落としどころ、自分のスイング…。今日のプレーには満足している」と自らのプレーを振り返り、満足感を示した。
昨年の全英オープンでも初日に63を叩き出し、首位スタートを切ったものの、2日目に80の大叩きを演じたマキロイ。決勝ラウンドに入って巻き返し、3位タイに食い込む意地を見せたが「あの時は本当に悔しかった。でも、振り返ればゴルファーとして進歩するために意味のある経験だった」「去年のセントアンドリュース(全英オープン)と似たような展開だけど、あの時よりはメジャーのセカンドラウンドを首位で迎える準備はできていると思う」と、苦い経験を糧に成長したことを強調した。
マキロイの単独首位発進が濃厚かと思われたが、この日最終組でプレーしたアルバロ・キロスが、8バーディ、1ボギーで回り首位タイに並んだ。3度目の出場となるキロスは、ゲーリー・ウッドランド(米)、ジョナサン・ヴェガス(ベネズエラ)と3人で飛距離争いをするような展開のなか、8つのバーディを奪って最後にマキロイに並んだ。世界ランキングでも欧州勢が上位に名を連ねるなか、今回はトップ10に入っていない2人が首位に躍り出たマスターズ。欧州の層の厚さを感じさせる初日となった。
2打差3位タイにY・E・ヤン、崔京周の韓国勢2人が並び、さらに1打遅れて昨年の米ツアー賞金王であるマット・クーチャー(米)、3アンダー69にセルヒオ・ガルシア(スペイン)らが続く展開となっている。
ディフェンディング・チャンピオンのフィル・ミケルソン(米)は、冷静に安定したゴルフを展開。得意のショートゲームに冴えを見せ、詰め掛けた観衆を酔わせた。最終18番でこの日初めてのボギーを叩いたが、それでも2アンダーの70にまとめ、14位タイと連覇に向けてまずまずのスタートを切った。
また、完全復活とメジャー15勝目のかかるタイガー・ウッズ(米)は、1アンダーの71で初日を終えた。グリーン上で苦しむ展開となったウッズは「パットは悪くない」と語り、2日目以降の猛チャージを狙う。
そのほか、逆転負けした昨年の雪辱がかかるリー・ウェストウッド(英)は、イーブンパーで31位タイ。昨年の全米プロでメジャー初優勝を飾って以来、破竹の勢いを見せている世界ランクNo.1のマーティン・カイマー(独)は、6オーバーで93位タイと大きく出遅れた。
日本勢では、藤田寛之が2アンダーで14位タイ、石川遼が1アンダーで24位タイと上々のスタートを切った。また、アマチュアの松山英樹もイーブンパーで31位タイと健闘。池田勇太は2オーバーで64位タイとなっている。