若手三銃士が優勝争いを引っ張る! ウッズも3位タイに急浮上
次代を担う若手3人が優勝戦線を引っ張っている。
米男子ツアー今季メジャー初戦マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)は、現地時間8日に第2ラウンドの競技を終了。初日首位タイのローリー・マキロイ(北アイルランド)が36ホールでボギーわずか1つに抑え、通算10アンダーで単独トップに立った。
また、マキロイと同組でプレーした初出場のジェイソン・デイ(豪)が、8アンダー64のベストスコアを叩き出し、通算8アンダーで29人をごぼう抜き。首位と2打差の2位に急浮上した。バック9で5つスコアを伸ばしたタイガー・ウッズ(米)も、66の好スコアで通算7アンダーとし、崔京周(韓)と並び3位タイへジャンプアップしている。
その他の上位勢は、通算6アンダー5位タイにアルバロ・キロス(スペイン)とジェフ・オギルビー(豪)が続き、マキロイ、デイと同組で回ったリッキー・ファウラー(米)が通算5アンダーで世界ランク2位のリー・ウェストウッド(英)、51歳のフレッド・カプルス(米)らと並び7位タイの好位置を確保した。
この日観衆の注目を集めたのは、21歳のマキロイ、23歳のデイ、22歳のファウラーの若手三銃士。一緒の組で回った3人は2日間で通算23アンダーをマークすると「相乗効果。すごく楽しかった」と口を揃えて声を弾ませた。
最年少のマキロイは危なげないゴルフでただひとり二桁アンダーまで伸ばすと「メジャーではミスを最小限に抑えることが大事。この二日間、攻めるべきときは勇気を持って攻め、守るべきときはピンを攻めずに落とし場所を計算する賢いゴルフができている。この調子で最後までスマートなゴルフがしたい」と完全優勝に照準をぴたり。
また2打差の単独2位に浮上したデイは、「23歳の僕が3人の中で一番年上だなんて信じられない。ラウンド中はゴルフ以外の話題で盛り上がった。ゴルフ界の将来は明るいよ」と笑顔。ファウラーも「2人がすごいゴルフをしているから、自分も離されないように必死だった。2人のことは昔からよく知っているし、気心が知れているから回っていて楽しいんだ」と語った。だが、まだマスターズは半分を終えたばかり。本当の意味で若手三銃士の実力が試されるのはこれからだ。
一方、日本勢は石川遼が3度目の挑戦にして初めて予選を突破。14番で短いパーパットを外したときには「悪夢が再現されるのでは?」と昨年の失敗が頭を過ったが、15番気合いで沈めたバーディで立ち直り、2日連続となる1アンダー71をマーク。通算2アンダー20位タイで決勝ラウンド進出を決め、「明日から1日5アンダーを目標にする」と猛チャージを胸に誓った。
また、アマチュアの松山英樹も通算1オーバー43位タイと、カットラインぎりぎりながら予選を通過。しかし、池田勇太は通算4オーバーで予選突破ならず、41歳の藤田寛之はこの日7オーバー79を叩き、通算5オーバーの75位タイで決勝ラウンド進出を逃している。