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C.シュワーツェルがチャンピオン! 遼は20位タイ

更新日:2011/04/11 09:49
C.シュワーツェルがチャンピオン! 遼は20位タイ
今年のマスターズを制した26歳のC.シュワーツェル。後半の猛チャージで南ア勢3人目のチャンピオンに輝いた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 ゲーリー・プレーヤー(南ア)がインターナショナル勢として初めてマスターズを制して満50年の節目の年に、母国の後輩チャール・シュワーツェル(南ア)が見事栄冠に輝いた。

 現地時間10日、米男子ツアー今季メジャー初戦マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)の最終ラウンドの競技が行われ、前日までノーマークだった26歳のシュワーツェルが15番から4連続バーディを奪って一気に後続を引き離し逆転でメジャー初優勝を飾った。

 最終日のこの日、2位グループに4打差をつけ単独トップからスタートしたローリー・マキロイ(北アイルランド)が10番でティショットを大きく左に曲げ、痛恨のトリプルボギーを叩いて首位を陥落したことで混戦に拍車がかかった。タイガー・ウッズ(米)を含め8人の選手が少なくとも1度は首位あるいは首位タイを経験するなど誰が勝ってもおかしくない展開。

 そんな中、中盤まで沈黙を守っていたシュワーツェルが15番パー5でのバーディを皮切りに快進撃を演じることに。16番、17番の連続バーディで1組前でプレー中のアダム・スコット(豪)、ジェイソン・デイ(豪)を抜き去り通算13アンダーで頭ひとつ抜け出し、そして迎えた最終18番、セカンドショットをピン横6メートルに乗せたシュワーツェルはジャストタッチでだめ押しの4連続バーディ。この日だけで6つスコアを伸ばしトータル14アンダーで初のグリーンジャケットに袖を通した。

「今日は本当にエキサイティングな一日でした。コースのあちこちで大歓声が起こって、マスターズらしい最高の雰囲気を味わうことが出来ました。これ以上の喜びはありません」と興奮気味に喜びを語ったシュワーツェル。母国の英雄プレーヤーが初めてマスターズに優勝して半世紀。南ア勢では3人目(プレーヤー、トレバー・イメルマンに続く)のチャンピオンとなったシュワーツェルは、またここ21年で3人目の最終組以外からのマスターズ優勝者となった。

 一方、この日67の好スコアでサンデーバック9を引っ張ったスコットは「今日のプレーには満足。これ以上望むものはない。シュワーツェルのプレーをコントロールすることは出来ないよ。上がり4ホール連続バーディをとられたら仕方がない」とサバサバした表情で敗戦を振り返った。

 前半1イーグル4バーディ(1ボギー)の猛チャージで優勝戦線に浮上したタイガー・ウッズ(米)は12番の3パットボギーでつまずきバック9で失速。結局首位と4打差(通算10アンダー)で昨年と同じ4位タイに甘んじたが、要所で全盛期を思わせるプレーを披露し復活Vが近いことを予感させた。同じく4位タイにジェフ・オギルビー(豪)とルーク・ドナルド(英)が入ったが、前日まで首位を走ったマキロイは8オーバー80を叩いて通算4アンダー15位タイに沈んだ。

 日本勢は石川遼が最終日に2アンダー70をマークし通算3アンダー20位タイに順位を上げ、そしてローアマのタイトルを獲得した松山英樹は通算1アンダー27位タイで4日間の競技を終えている。

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