尾崎直、頂点に一歩及ばず! 2試合連続トップ3入り
尾崎直道の悲願のアメリカ初優勝のチャンスはまたしても幻となった。しかし出場2試合連続トップ3入りを果たし、好調ぶりを大いにアピールしている。
米チャンピオンズツアーのアウトバック・ステーキハウス・プロアマは、フロリダ州のTPCタンパベイで現地時間17日に最終ラウンドの競技を行い、風が巻く厳しいピンポジションに上位のスコアが伸び悩む中、7位タイからスタートした尾崎が前半3バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がる。しかし後半2バーディ、2ボギーのイーブンパーとスコアを伸ばせず、通算7アンダーは優勝に2打足りず3位タイに甘んじた。
それでも最近の尾崎の安定感は抜群。3月の東芝クラシックで3日間『60』で回って3位タイに食い込んで以来の出場となった今週も69-69-68と60台を並べ、ここ6ラウンド60台をキープ。フェアウェイを外さない正確なティーショットにパットさえ噛み合えば、優勝の二文字もそう遠くなさそうだ。
優勝は最終日にスコアを落としながらジェイ・ドン・ブレイク(米)とのプレーオフ1ホール目でバーディを奪ったジョン・クック(米)。前日より2打スコアを落とし通算9アンダーでの勝利に「本当ならプレーオフはやりたくなかった。最終ホールで2つスコアを落として(ダブルボギー)、もしこれでプレーオフでも敗れたら、立ち直れないほどショックだっただろう。不本意な内容だったけれど勝てて良かった」と胸をなで下ろした。クックにとってこれがシーズン2勝目、ツアー通算7勝目となった。
その他では、尾崎と同じ通算7アンダー3位タイにラス・コクラン(米)が入り、通算5アンダー5位タイにトム・パーニスJr.(米)とマイケル・アレン(米)。現在賞金ランクトップのトム・レーマン(米)は通算1アンダー17位タイでフィニッシュ。ディフェンディング・チャンピオンのベルンハルト・ランガー(独)は故障のため今大会を欠場している。