J.バード今季2V目王手! 人気者2人は後退
地元の声援を一身に集めるビル・ハース(米)、全米で1、2の人気を誇るフィル・ミケルソン(米)。今大会の目玉2人が失速する中、地味ながらすでに今季開幕戦で1勝を挙げているジョナサン・バード(米)が単独トップに躍り出た。
米男子ツアー、ウェルズファーゴ選手権(ノースカロライナ州、クエールハローC)は現地時間7日、第3ラウンドの競技を終了。7番から15番までの9ホールで7つのバーディ(1ボギー)を奪ったバードが5アンダー67をマークし、通算15アンダーで首位に立った。1打差の2位に前日のトーナメントリーダー、パット・ペレス(米)が続き、通算12アンダー3位タイにメジャーチャンピオンのスチュワート・シンク(米)とルーカス・グローバー(米)が並んでいる。
父ジェイ・ハース(米)が米チャンピオンズツアーの今季初メジャー、リージョンズ・トラディション(アラバマ州、ショールクリーク)の第3ラウンドで首位と1打差の単独2位に浮上し、親子同時優勝が期待されるハースは3バーディ、2ボギーと我慢のゴルフで1アンダー71止まり。通算11アンダーで首位に4打差の5位タイに後退。ホームコースに集まったギャラリーを落胆させた。
そしてもう1人、周囲にため息をつかせたのが天才レフティ、ミケルソン。前日好調だったショットが乱れボギーを先行させると、中盤のバーディの固め打ちで盛り返したのもつかの間、バーディが欲しい15番パー5で痛恨のボギー。それで落胆したのか17番パー3でもダブルボギーを叩いて2オーバー74。通算7アンダーで前日より12ランクダウンの16位タイまで順位を下げ、今季2勝目に赤信号が灯った。
一方、前日までまずまずのプレーで上位をうかがう戦いを続けていた今田竜二はこの日2番と3番の連続ボギーでつまずいたが、その後3バーディを奪って持ち直したかに見えた。しかし終盤の15番でボギー、最終ホールでまさかのダブルパーの『8』を叩いて4オーバー76の大誤算。通算1アンダーまでスコアを落とし、前日の20位タイから59位タイへ順位を大きく落とした。
尚、欧州時間7日の早朝、54歳の若さで急逝したセベ・バレステロス(スペイン)を偲び、会場では最終日の現地時間午後3時8分から1分間黙祷を捧げる。