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本命なき“準メジャー”展開はいよいよ混迷を深める

更新日:2022/10/26 00:57
本命なき“準メジャー”展開はいよいよ混迷を深める

 

 ビッグネームが相次いで棄権や予選落ちを喫した米男子ツアー“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権(フロリダ州、TPCソーグラス)。現地時間14日に行われた第3ラウンドは同地を襲った雷雨により日没順延となり、誰が勝ってもおかしくない本命なき戦いに拍車がかかった。

 通算11アンダーの暫定トップには全米オープン覇者グラエム・マクドウェル(北アイルランド)と、今季WGC-キャデラック選手権を制したニック・ワトニー(米)の2人がつけた。だが約4時間の中断を挟み、わずか40人しかホールアウト出来ていない状況の中、最終日は第3ラウンドの残り13ホールと、最終ラウンドの合計31ホールのマラソンレースを戦わなければならない厳しい状況だ。

 降雨によってグリーンがやわらかくなったため「攻めやすくなった」と言うマクドウェルは「明日は62とか63とか、かなりのビッグスコアを出して来る選手がいるはず。風の状況次第だが、もし風が吹かなければバーディ合戦になる。誰が勝ってもおかしくないエキサイティングな展開になるのは間違いない」と最終日の展開を予想する。

 何が起きるかわからないからこそ、今週今ひとつ噛み合ないフィル・ミケルソン(米)も終盤のプレーには気合いが入った。16番のパー5では長打力を活かしてイーグル奪取。続くアイランドグリーンの名物ホール17番パー3ではティーショットがあわやホールインワンの会心の一打に本人も大きなガッツポーズを繰り出した。結局ホールインワンはならなかったものの楽々バーディを奪い通算6アンダーで最終18番へ。「最後をバーディで締めくくれば優勝争いに加われると思った」と本人は思っていたそうだが、結果はボギー。通算5アンダー暫定27位タイにとどまり、余程のことがない限り最終日の逆転Vの目はなくなった。

 もし勝てば世界ランク1位に返り咲くことが出来るマーティン・カイマー(独/12ホールを終え通算8アンダー/暫定7位タイ)やルーク・ドナルド(英/6ホールを終え通算8アンダー/暫定7位タイ)、さらには2週連続優勝を狙うルーカス・グローバー(米/6ホールを終え通算9アンダー/暫定5位タイ)ら、さまざまな思惑を胸に選手たちは最終日の長丁場に挑むことになる。

 なお、日本の今田竜二はすでに予選で姿を消している。

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