S.ガルシア首位タイ浮上! 今田は8位タイで決勝ラウンドへ
セルヒオ・ガルシア(スペイン)が08年のザ・プレーヤーズ選手権以来3年ぶりの優勝に向け、快調なゴルフを続けている。
米男子ツアー、HPバイロン・ネルソン選手権(テキサス州、TPCフォーシーズンズ・リゾート)は現地時間27日、第2ラウンドの競技を終了。首位に2打差の3位タイからスタートしたガルシアが強風の中5バーディ、1ボギーの4アンダー66をマーク。通算8アンダーまでスコアを伸ばしライアン・パーマー(米)とともに首位の座を分け合った。
3打差の3位タイにティム・ペトロビック(米)、スコット・ピアシー(米)が続き、通算4アンダー5位タイにニック・ワトニー(米)とジョー・オギルビー(米)らがつけている。
この日3番パー4でボギーを先行させたガルシアだが、すかさず4番でバーディを奪い返して前半を2アンダーで折り返すと、後半に入っても安定したゴルフで2つのバーディを追加。圧巻は15番パー4でグリーン外からの長いアプローチを直接カップにねじ込みチップインバーディを奪った場面。そのバーディでパーマーに並んでリーダーボードの最上段に躍り出た。
「今日のように突風が吹く難しいコンディションでこれだけ良いプレーが出来たんだ。嬉しくないわけがないよ。ショットに関してはもういつ優勝を争ってもおかしくないレベルだと思っている」と久々のV争いに口ぶりも滑らかなガルシア。04年にこの大会を制覇しているが、勝利に見放されたこの3年はバーンアウト説(燃え尽き症候群)が囁かれ、昨年は長期間ツアーを休みリフレッシュと静養に当てるなど先行きが心配されていた。
さらに直前の全英オープンインターナショナル・ファイナル・クォリファイ(IFQ)では左手の爪の感染症でやむなく棄権を表明。このままだとデビュー以来連続出場してきたメジャー(全英オープン)に出場できなくなってしまう。もちろん今大会で優勝すれば全英への道は開かれるだけに「ここで(出場権を)狙っているよ」と本人はやる気満々。かつて“神の子”の名を欲しいままにしたガルシアは、自身3年ぶりの勝利を目指し全力を尽くすつもりだ。
一方、今季は予選落ち7回、棄権1回と振るわず、ベストフィニッシュが2月のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンの13位タイと低迷している今田竜二が、3試合ぶりに予選を突破。しかも今回は首位から5打差(通算3アンダー)と上位での決勝ラウンド進出だ。ショットのキレが戻ったことが好調の原因だが、この日は16番までに4つスコアを伸ばしながら、最終18番パー4でダブルボギーを叩いたのが悔やまれる。とはいえ上位は混戦で、今田にも逆転でのツアー2勝目のチャンスがありそうだ。