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今田惜しい! 上がり2連続ボギーで優勝逃す

更新日:2022/10/26 00:57
今田惜しい! 上がり2連続ボギーで優勝逃す

 

 2008年のAT&Tクラシック以来約3年ぶりの優勝を目指した今田竜二の挑戦はあと一歩及ばず、プレーオフ目前で惜敗を喫した。

 米男子ツアー、HPバイロン・ネルソン選手権(テキサス州、TPCフォーシーズンズ・リゾート)は現地時間29日、強風の中最終ラウンドの競技を行い、首位に2打差の3位タイからスタートした今田が、一時後続に2打差をつけてトーナメントをリードする場面もありながら、上がり2ホール連続ボギーで失速。ライアン・パーマー(米)とのプレーオフを制して初優勝を飾ったキーガン・ブラッドリー(米)に1打差の3位タイで4日間の競技を終えている。

 この日の今田は前半を3バーディ、2ボギーの1アンダーで折り返すと、13番パー3で激しい追い風の中、距離をぴったり合わせバーディ奪取。その時点で通算5アンダーとし2位に2打差をつけ3年ぶりの優勝に大きく前進した。

 15番のボギーで後続に1打差と迫られて迎えた勝負どころの17番パー3。グリーンを斜めに走る尾根を越え大きくスライスする20メートル以上の難しいパットを絶妙のタッチで1メートルに寄せながら、セカンドパットがカップに弾かれパーセーブならず。続く最終18番はドライバーを封印し3番ウッドで放ったティーショットを右に曲げギャラリーが踏み荒らしたラフからセカンドを打つことに。グリーン左には池が広がる厳しいロケーション。2日目に今田はここで池につかまりダブルボギーを叩いている。

 慎重にクラブを選んだつもりが第2打はグリーンに届かず手前のバンカーへ。背丈ほどもある深さからピンを狙ったが突風に煽られた打球は大きくショート。パーパットもカップには届かずまさかの2連続ボギーとなり、先にホールアウトしていたブラッドリーに1打足りずツアー通算2勝目を逃した。

「久々の優勝争いで凄く緊張しました」と今田。上がり2ホールは「フェードヒッターの自分には狙いにくいホールだった」と振り返り、「(今週を通して)もう少しパットが入ってくれれば楽な気持ちで優勝争いが出来たのですが…」と悔しがった。

 今季はここまでトップ10入りすらなく、若手の台頭やベテランの健闘の狭間で苦戦を強いられていた。加えて得意のパットに悩みを抱え、思うようなゴルフが出来ずに低迷。だがこの優勝争いできっかけをつかんだはず。「今は悔しい気持ちでいっぱいで先のことは考えられない」と言いつつも、上向いているショットを武器に次週のザ・メモリアル・トーナメント(6月2〜5日/オハイオ州、ミュアフィールド・ビレッジGC)では「コースも合っているし頑張りたい」とリベンジを誓っていた。

 その他上位陣は、今田と同じ3位タイにジョー・オギルビー(米)が入り、この日3アンダー67で回ったディフェンディング・チャンピオンのジェイソン・デイ(豪)が通算1アンダー単独5位に食い込んだ。

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