L.ドナルド、L.ウェストウッドを下して世界ランク1位浮上!
欧州ツアーのフラッグシップ・トーナメントで世界ランク1位&2位同士がプレーオフで激突。同2位のルーク・ドナルド(英)が同1位のリー・ウェストウッド(英)を破り遂にNo.1に上りつめた。
かつての同ツアーの本拠地である英国ウェントワースCを舞台にトッププレーヤーが一堂に会したBMW PGA選手権は現地時間29日、最終ラウンドの競技を終了。通算6アンダーで首位に並んだドナルドとウェストウッドがプレーオフを戦い、サドンデス1ホール目(18番パー5)で3打目を寄せてバーディを奪ったドナルドに対し、ウェストウッドは同じようなところから3打目が池につかまりダブルボギー。ドナルドが栄冠に輝きウェストウッドを抜いて世界ランク1位に浮上した。
「ずっと2位が続いていたけれど、ようやく優勝することが出来た。しかもウェストウッドとの直接対決を制して勝てたのだから喜びもひとしお」と満面の笑みで喜びを爆発させたドナルド。18歳のマッテオ・マナッセロ(伊)とともに首位タイからスタートしたドナルドだったが、出だしでいきなり連続ボギーを叩き劣勢に立たされた。その間2打差の3位タイからスタートしたウェストウッドがバーディ攻勢をかけ先に6アンダーでホールアウト。何とかドナルドも盛り返したが追いつくのが精一杯。決着はプレーオフにもつれ込んだ。
1ホール目、ともに2オンならず3打目が勝負となる中、ピン奥からバックスピンで1.5メートルに寄せたドナルドに対し、ウェストウッドは残り93ヤードの3打目のバックスピンがかかり過ぎて池まで転がる不運に見舞われダブルボギー。「まさか池につかまるとは…」と悔しさを滲ませた。
欧米を股にかけて戦うドナルドは今年2月のWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権で優勝したあと、出場全試合でトップ10入りと好調を維持。何度かNo.1浮上のチャンスを惜しいところで逃しているが、「昨年長女が生まれてから僕は強くなれた。たとえ試合で2位になっても、家に帰って彼女の笑顔を見ると満たされた気持ちになれる。悪いことはすぐ忘れ切り替えて次の目標に向かって進めるようになったのは彼女のお蔭」と、諦めずNo.1の座を追い続けた要因を打ち明けた。
その他上位陣は、通算4アンダー単独3位にサイモン・ダイソン(英)が入り、通算2アンダー4位タイにマーカス・フレイザー(豪)、シェーン・ロウリー(アイルランド)、ラファエル・ジャクリン(仏)の3人。一方、首位タイからスタートしたマナッセロは最終日4つスコアを落とし、通算1アンダーでコリン・モンゴメリー(スコットランド)らと並び7位タイに終わり、ツアー通算3勝目はお預けとなった。