B.ギルダー逆転V! M.ブルックス土壇場でミス連発
これがシニア初優勝のプレッシャーだろうか? 完全優勝を狙ったルーキーのマーク・ブルックス(米)は上がり2ホールでまさかの連続ボギーを叩き、ボブ・ギルダー(米)に勝利を譲った。
アイオワ州、グレンオークスCCを舞台に3日間に渡って繰り広げられた米チャンピオンズツアーのプリンシパル・チャリティ・クラシックは、現地時間5日に最終ラウンドの競技を終了。前日まで首位を走っていたブルックスがサンデーバック9で3つボギーを叩いて3アンダー68と今ひとつスコアを伸ばしきれず、3日間54ホールでわずか1ボギーの安定したプレーを披露したギルダーが通算14アンダーとし逆転で栄冠に輝いた。ブルックスはギルダーに1打足りず涙を飲んでいる。
「レギュラーツアー時代の興奮と戦慄が甦って来た。最終日はギャラリーを喜ばせたい」と単独の首位からスタートしたブルックスは前半3バーディ、ノーボギーの快調なゴルフでツアー初Vが目前まで迫っていた。ところが17番のボギーでギルダーに1打差に迫られると、最終18番でロングパットを沈めバーディを奪ったギルダーの気迫に押されたブルックスは、プレーオフ進出をかけたパーパットをねじ込むことが出来ず万事休す。最終ホールのバーディ、ボギーが明暗を分け、ギルダーが60歳にして5年ぶりとなるツアー節目の10勝目を挙げた。
その他上位陣は、通算12アンダー3位タイにマイク・グッデス(米)とロッド・スピットル(カナダ)が入り、通算11アンダー単独5位にマーク・カルカベッキア(米)。ザック・ジョンソン(米)の帯同キャディで、今大会主催者推薦での出場を果たしたデーモン・グリーン(米)は、最終日4連続を含む5つのバーディを量産し3アンダー68をマーク。通算1アンダーまでスコアを戻し46位タイで3日間の競技を終えると「初日75を叩いた時点で3日間トータルをアンダーパーにすることが目標だった。皆のアシストでここまで来られて嬉しい」と安堵の表情を浮かべた。
また2日連続『73』で下位に低迷していた尾崎直道は最終日ようやくアンダーパー(1アンダー70)をマークしたものの、通算3オーバー68位タイと不本意な成績に終わっている。