B.リンシコム、申&C.カーら強豪抑え2年ぶり逆転V!
2009年のクラフト・ナビスコ選手権チャンピオン、ブリタニー・リンシコム(米)が優勝候補を抑え逆転で嬉しいツアー通算4勝目を飾った。
米女子ツアーのショップライトLPGAクラシック(ニュージャージー州、ドルチェ・シービューリゾート ベイC)は現地時間5日、最終ラウンドの競技を終了。首位に2打差の単独3位からスタートしたリンシコムは、前日7アンダー64の好スコアをマークした好感触そのままに、最終ラウンドも序盤の3番パー5で長打力を活かしイーグル奪取に成功。前半だけで4つスコアを伸ばし優勝戦線を引っ張り、途中世界ランク3位の申智愛(韓)、同4位のクリスティー・カー(米)と競り合う展開になったが、最終18番で厄介なラフから値千金のバーディを奪ってノーボギーの5アンダー66をマーク。通算11アンダーまでスコアを伸ばして2位タイの申とカーに1打差をつけ逆転勝利をものにした。
「最後のパットは手がブルブル震えていました」と勝ったリンシコム。18番パー5のティーグラウンドでこの日初めてリーダーボードを見て自分が申と首位に並んでいることを確認。ところがセカンドショットをグリーン左の深いラフに打ち込みピンチに立たされた。しかし「バケツ一杯打っても寄らないようなライ」からロブウェッジでピンそば1.5メートルに寄せ圧巻のバーディフィニッシュ。申が2.5メートルのバーディパットを沈めていればプレーオフだったが「緊張して少しショートしてしまった」とカップインならず。カーのイーグルトライもわずかに外れ、リンシコムが両雄を1打抑え勝利をものにした。「今日は私の日だったんだと思います。あんなに難しい状況からバーディを奪うことが出来たんですから。09年以来の優勝だから本当に嬉しい。(38ホール連続ノーボギーの)自分のプレーにスーパーハッピー」と手放しで喜んだ。
その他上位陣は、ママさんプロのカトリオーナ・マシュー(スコットランド)が通算9アンダー単独4位。アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)とキム・インキョン(韓)が通算8アンダーで5位タイに入った。また世界ランク1位のヤニ・ツェン(台)がこの日は意地の6アンダー65をマークし、通算7アンダーで前日の20位タイから単独7位に食い込んだ。
日本勢はディフェンディング・チャンピオンの宮里藍が4バーディ、3ボギーの1アンダー70で回り、通算1アンダー20位タイに入ったのが最高。2日目、最終日とフェアウェイキープ率100%とショットは安定していたが、得意のパットが今ひとつだったのが連覇に歯止めをかけた。
また最終日をイーブンパー71にまとめた宮里美香が通算2オーバーで42位タイ。前日まで健闘していたルーキーの野村敏京はスコアを5つ落とし、通算3オーバー45位タイで終戦。上田桃子も4オーバー75と崩れ、前日の20位タイから野村と同じ45位タイに後退し3日間の競技を終えている。