激戦を制したアンが今季2勝目! 有村は惜しくも2位タイ
国内女子ツアーのサントリーレディスオープンゴルフトーナメントは12日、兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位タイスタートのアン・ソンジュ(韓)と有村智恵が終盤まで激戦を繰り広げた結果、アンが2アンダー70をマークし通算14アンダーまでスコアを伸ばして今季2勝目を挙げた。有村は前日3位タイの李知姫(韓)と並び1打差の2位タイに終わった。
最終ホールまで熾烈な優勝争いが展開された最終日。有村と同組で回ったアンは、前半6番までスコアカード通りのゴルフで我慢の展開が続く。一方の有村は出だし1番でボギーを叩くも、4番、5番の連続バーディで単独トップに立つ。しかしアンも7番でようやくこの日初めてのバーディを奪い有村に並ぶ。その後は互いに譲らず、スコアも通算14アンダーで並び最終18番を迎えた。
加熱するデッドヒートを冷ますように、折からの雨は徐々に激しさを増していった。勝負の明暗を分けたのは18番パー4の第2打。アンがグリーンに乗せたのに対し、有村はグリーン手前のバンカーにつかまる。自分の背丈以上もある深いバンカーから打った第3打も寄せ切れず長い距離を残してしまう。そしてファンの悲痛な叫びに後押しされたパーパットは僅かに外れてボギー。アンはバーディこそ奪えなかったが、冷静にパーパットを沈めて熱戦に終止符を打った。
昨季賞金女王のアンは、先月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップに続く今季2勝目を飾り、今季の賞金ランキングトップに躍り出た。
また、一時帰国して参戦していた今大会のホステスプロ宮里藍は、6位タイからスタートしたこの日、前半に2つスコアを伸ばしたものの、雨足が強くなった後半は思うようなスコアメイクが出来ず、2バーディ、1ボギーの1アンダー71。通算7アンダーの単独11位で4日間の競技を終えた。「4日間振り返って内容には満足しています」と語った宮里はアメリカに戻って次の戦い、メジャー第2戦のウェグマンズLPGA選手権(現地時間23〜26日/ニューヨーク州、ローカスト・ヒルCC)に備える。
前日ホールインワンを達成した横峯さくらは、出入りの激しいゴルフで前半は1アンダーで折り返し10番はボギーとしたものの、その後12番から圧巻の6連続バーディ。結局9バーディ、3ボギーの6アンダー66をマークして通算9アンダー単独9位でフィニッシュした。
その他上位陣は、3位タイスタートで今季1勝を挙げている茂木宏美が、この日のベストスコア65を叩き出したニッキー・キャンベル(豪)、イム・ウナ(韓)と並び通算11アンダー4位タイで大会を終えている。