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今田シード決めた3位タイ! 優勝は39歳H.フレイザー

更新日:2011/06/13 14:41
今田シード決めた3位タイ! 優勝は39歳H.フレイザー
本来のパッティングを取り戻した今田竜二が今季2度目の3位タイ! 早くも来季のシード権を確実なものとした。(写真提供:AP/アフロ)

 

 復調したパットを武器に4アンダー66をマークした今田竜二が、今季2度目のトップ3入りを果たし早くも来季のシード権を確定させた。

 米男子ツアーのフェデックス・セントジュード・クラシック(テネシー州、TPCサウスウインド)は現地時間12日、最終ラウンドの競技を終了。この日12位タイからスタートした今田は、2週間前のHPバイロン・ネルソン選手権で3位タイに食い込んだときから使っているクラシカルなキャッシュインタイプのパターが絶好調。18ホールを24パットに収め通算8アンダーで今季2度目の3位タイ。獲得賞金をおよそ88万ドル(7,000万円強)まで伸ばし早くも来季のシード権を確実なものにすると「(シードは)目標の1つなのでうれしい」と手応えを感じた様子で、素直に喜びを表現した。

 それにしてもここ3週間で3位が2回。シーズン前半は得意のパットが不調で予選落ち7回、棄権1回とふるわず苦しい戦いが続いたのが嘘のようだ。勝因はやはりパッティング。HPバイロン・ネルソン選手権のとき「シーズン5本目のパター」を投入したことで、本来のフィーリングを取り戻し、ここのところの快進撃につながった。

 一方、優勝争いはともにツアー初優勝を狙う最終組の2人に絞られた。昨年リー・ウェストウッド(英)とのプレーオフに敗れ雪辱に燃えるロバート・カールソン(スウェーデン)と、出場355試合目、40歳目前にして悲願の初Vを狙うハリソン・フレイザー(米)が一歩も譲らぬシーソーゲームを展開。17番でカールソンがボギーを叩いてフレイザーの1打リードとなるも、最終18番でフレイザーが痛恨の池ポチャ。両者通算13アンダーで並び決着はプレーオフにもつれ込む。

 2人とも決め手を欠きこう着状態の中迎えたサドンデス3ホール目。昨季大会に続いてのプレーオフ進出となったカールソンが12番パー4の2打目でグリーンを外し、アプローチが3メートルピンをオーバー。パーセーブに失敗し、2オン2パットのパーに成功したフレイザーが栄冠に輝いた。

「信じられない。こんな日が来るとは正直想像もしていなかった」と来月40歳の誕生日を迎えるフレイザーは男泣き。大学時代のルームメイト、ジャスティン・レナード(米)は早くから頭角を現しメジャーチャンピオンに上り詰めたが、フレイザーはシードを行ったり来たりで常に崖っぷちに立たされてきた。今季もここまで9試合に出場し予選落ちが6回。とても優勝を望める状態ではなく「旅から旅へのツアー生活に飽きてきた」と打ち明けたことも。しかし3日目に絶妙のパットを沈めまくって『64』と爆発すると、最終日も格上のカールソン相手に終始堂々たるプレーで優勝までこぎ着けた。

 その他上位陣は、今田と同じ通算8アンダー3位タイにカミロ・ビジェガス(コロンビア)、ティム・ヘロン(米)、レティーフ・グーセン(南ア)、チャールズ・ハウエルIII(米)が入り、連覇がかかったリー・ウェストウッド(英)は通算6アンダーで11位タイに終わっている。

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