R.マキロイ、メジャー初優勝へ単独首位発進!
22歳のローリー・マキロイ(北アイルランド)が、マスターズ逆転負けの雪辱を晴らす全米オープン優勝に向けて最高のスタートを切った。
米男子ツアー今季メジャー大会第2戦、第111回全米オープン(メリーランド州、コングレッショナルCC)は現地時間16日に開幕。メジャー14勝のタイガー・ウッズ(米)不在の中、予想通りの混戦模様となったが、6アンダー65をマークしたマキロイが後続に3打差をつけて頭一つ抜け出した。
「自分のゴルフもいい感じだし、コースに対してもいい。こういうコンビネーションの時はすべてがうまくいくものだ」と、胸を張ったマキロイ。この日は17ホールでパーオンする完璧に近いアイアンショットと、どこからでもカップに吸い込まれるような好調なパットを武器に、6バーディ、ノーボギー。コンディションの難しい遅い時間帯のスタートだったにもかかわらず、ボギー必至のセッティングの中で、出場156人中ただひとりノーボギーという鮮やかなプレーぶりだった。
2か月前のマスターズでは単独首位で最終日を迎えながら、バックナインで自滅してチャール・シュワーツェル(南ア)に優勝をさらわれる悔しい思いを味わった。だが、その後も落ち込む様子もなく好調さを維持しており、初のメジャータイトル獲得に向けて「明日もこういうプレーをして、いい位置で週末を迎えたい」と、落ち着いた口調で語った。
マキロイに3打差の2位タイにつけたのは、3アンダー68で回った2009年全米プロゴルフ選手権チャンピオンのY・E・ヤン(韓)と今季マスターズでマキロイに逆転勝ちしたシュワーツェルの2人だ。
さらに、昨年の全英オープン覇者、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)、昨季の日本ツアー賞金王である金庚泰(韓)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ライアン・パーマー(米)ら6人が2アンダー69の4位タイで追走。大会連覇を狙うグラエム・マクドウェル(北アイルランド)、ベテランのデービス・ラブIII(米)らが1アンダー70で10位タイにつけており、首位から5打差以内に21人がひしめく混戦となっている。
日本勢は、2オーバー73でプレーした久保谷健一の45位タイが最高で、石川遼は3オーバー74の62位タイと苦戦。この日が42歳の誕生日だった藤田寛之は、8オーバー79を叩いて145位タイと大きく出遅れてしまった。