N.ワトニー今季2勝目! R.ファウラー自滅で初V逃す
期待の22歳リッキー・ファウラー(米)が自滅する中、今季絶好調のニック・ワトニー(米)がシーズン2勝目をゲットした。
現地時間3日、米男子ツアーのAT&Tナショナル(ペンシルベニア州、アロニミンクGC)は最終ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートしたワトニーが、「昨日の後半から最終日までの27ホール、カップが凄く大きく見えた」との言葉通り、好調なパットを武器にノーボギーの4アンダー66の好スコアを記録し、通算13アンダーまでスコアを伸ばして優勝を飾った。一方、ワトニーと並び首位タイスタートのファウラーは、勝負服である全身オレンジのウェアに身を包んで念願のツアー初Vを狙ったが、出だし直後の2番パー4でダブルボギーを叩いてつまずくと、結局最後までペースを掴めず4オーバー74の乱調。ズルズルとリーダーボードを後退し、通算5アンダーの13位タイに終わっている。
ワトニーにとってこの勝利はWGC-キャデラック選手権に続く今季2勝目で、前日コースレコード『62』をマークした勢いそのままに先頭でゴールを駆け抜けた。今季トップ10入りがツアー最多タイの8回。この勝利でフェデックスカップポイントランク1位に浮上することが決まり「辛くて長い1日だったから、勝てて本当に嬉しい。ご褒美をもらった気分」と手放しで喜んだ。
昨季のメジャー、全米プロゴルフ選手権で、ワトニーは最終日を最終組でプレーしながら序盤のトリプルボギーが響いて『81』の大乱調。メジャー勝利を逃した悔しさをバネに、今季は着実に実力と実績を積み重ねてきた。「(全米プロ最終日は)酷いプレーをした。でもあの敗戦から学んだこと本当に大きかったよ」とワトニーは感慨深げに自らの成長を実感していた。
その他上位は2打差の2位に崔京周(韓)が入り、通算9アンダー3位タイにアダム・スコット(豪)、チャールズ・ハウエルIII(米)、ジェフ・オーバートン(米)。通算8アンダー6位タイにロバート・アレンビー(豪)、クリス・ストラウド(米)が入った。
一方、今田竜二は最終日にしてようやく持ち前のパッティングの調子を取り戻し、3バーディ、2ボギーの1アンダー69をマーク。通算イーブンパーまで持ち直し、前日の46位タイから34位タイに順位を上げ4日間の競技を終えた。