藍、まさかの出遅れ! 美香&桃子は7位タイ発進
米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープンがカーヌスティGL(スコットランド)を舞台に開幕。現地時間28日に第1ラウンドの競技が行われ、日本のエース宮里藍は大きく出遅れた。
藍は1番パー4をいきなりボギーとすると、この後も地面の硬いリンクスコースに苦戦し、出だし5ホール連続ボギーと最悪のスタートを切った。6 番のバーディでようやく一息つき、以降は3バーディ、1ボギー、1ダブルボギーになんとかスコアをまとめたが、この日は4バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの4オーバー76でホールアウト。初日は首位に11打差、まさかの108位タイ発進となった。
前哨戦エビアン・マスターズで今季初優勝を飾り、優勝候補筆頭に目されて臨んだ今大会だが、「スイングのタイミングがとにかく合わなかった。ティーショットのミスが多いからボギーになる」と初日は波乱の幕開けとなってしまった。
苦しむ藍を尻目に、上田桃子が3アンダー69の好スコアをマークして7位タイの好発進。先週のエビアン・マスターズでは、藍を筆頭に日本勢が健闘を見せる中で予選落ちを喫し、その悔しさをバネに「久々にいいスタートでハッピー」と笑顔を弾けさせた。初優勝に向けての気持ちは強いが、マイペースを貫きビッグタイトルを狙う。
また今季のメジャー大会で3試合連続トップ10入りしている宮里美香も、上田と同じ3アンダー69で回り7位タイ。首位とは4打差とあって、残り3日間での猛攻を誓っている。
首位は7アンダー65でプレーしたミーナ・リー(韓)。「いつもプレーしているアメリカのコースとは全然違うけど、このコースでプレーするのは楽しい」と、単独2位のブリタニー・リンシコム(米)に2打差をつけた初日のプレーに満足そうな表情を見せた。
その他上位陣には、4アンダー68の3位タイにアンジェラ・スタンフォード(米)、ソフィ・グスタフソン(スウェーデン)ら4人がつけ、さらに1打遅れた7位タイにはポーラ・クリーマー(米)、ナ・エン・チョイ(韓)らが上田、美香の2人と並んでいる。ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のヤニ・ツェン(台)は1アンダー71の30位タイで初日を終えた。
日本勢では、エビアン・マスターズ3位タイの佐伯三貴と茂木宏美がイーブンパー72で48位タイにつけ、不動裕理が1オーバー73で62位タイ。横峯さくらは9オーバー81を叩いて144人中142位タイと苦しいスタートになった。