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美香9位タイに踏ん張る! 無名のC.マッソン依然トップ

更新日:2022/10/26 00:57
美香9位タイに踏ん張る! 無名のC.マッソン依然トップ

 

 ツアー未勝利、無名のキャロライン・マッソン(独)が依然首位を快走する中、今季のメジャー大会4試合連続トップ10入りを目指す宮里美香が我慢のゴルフで上位をキープした。

 米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープンは現地時間30日、スコットランドのカーヌスティGLを舞台に第3ラウンドの競技を終了。悲願のメジャー獲りに挑んだ宮里藍が予選で姿を消し、一躍日本勢を引っ張る立場となった美香はこの日、ロレックスランキング(女子世界ランキング)1位のディフェンディング・チャンピオン、ヤニ・ツェン(台)と同組でのラウンドとなった。

 ツェンとはジュニア時代からのライバルで「いつか彼女とメジャーで優勝争いをしたい」という目標を掲げてきた美香。しかしムービングデーにショット、パットともに今ひとつ精彩を欠き、3バーディ、3ボギーのイーブンパー72でホールアウトした。対するツェンはバーディ1つ、ボギー1つのイーブンパーで折り返した後半、10番から14番までの5ホールで5つスコアを伸ばす猛チャージ。14番では「こんなに長いパットを決めたのは久し振り」と本人も驚く20メートルのイーグルパットをねじ込みあっという間に美香との差を広げ、終わってみれば美香が通算6アンダー9位タイにとどまったのに対し、ツェンは首位と2打差、通算13アンダー単独2位に急浮上した。美香にとっては、相手の強さを見せつけられる格好になってしまった。

 とはいえ終盤の17番ではバンカーにつかまりながらもバーディ、18番ではクリークにつかまりながらボギーをセーブするなど「明日に繋がる」と美香本人は手応えを口にする。残り18ホール、難コース相手に持ち前の攻撃的なゴルフが噛み合えば、メジャー大会4試合連続トップ10入りも夢ではない。

 美香以外の日本勢は、上田桃子が通算4アンダー16位タイとまずまずのポジションをキープしたが、茂木宏美はこの日スコアを2つ落とし通算2オーバー56位タイ。佐伯三貴も4オーバー76と崩れ、通算4オーバー66位に後退した。藍のほか、不動裕理、横峯さくらはすでに予選で姿を消している。

 一方、優勝争いを引っ張っている伏兵マッソンは、ツェンに2打リードを奪う通算15アンダーで単独トップの座をキープし「素晴らしいことなんだろうけれど、ピンとこない。不思議な気分」と初々しいコメント。ツェンは「彼女のことは知らなかったけれど、世界には皆が知らない良い選手がたくさんいるということ」と最終日の対決を楽しみにしている。

 優勝争いは2人に絞られた感があるが、通算9アンダー3位タイに歴代チャンピオンのひとりカトリオーナ・マシュー(スコットランド)とインビー・パーク(韓)。通算8アンダー単独5位にはナ・エン・チョイ(韓)がつけた。一方、初日トップのミーナ・リー(韓)はこの日8オーバー80の大叩きを演じ、28位タイに大きく後退した。

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