S.ストリッカー、メジャー最少スコアタイで首位発進!
44歳のスティーブ・ストリッカー(米)が、メジャーでの最少スコアタイ『63』をマークして大会を引っ張っている。
米男子ツアー今季メジャー最終戦、第93回全米プロゴルフ選手権第1ラウンド(現地時間11日/ジョージア州、アトランタ・アスレチックC)。ストリッカーは出だしの10番から3連続バーディを決めて前半を5アンダー30で折り返すと、後半に入っても1番、5番でバーディを奪取。最終9番は3メートルのバーディチャンスにつけ、これを決めればメジャーでの最少スコア62となったが、これはわずかに外した。それでも初日を7アンダー63で回り、2位のジェリー・ケリー(米)に2打差をつけ単独首位で初日を終えている。
最後のパットが入れば新記録だったと聞かされたストリッカーは「あれを入れれば62なのはわかっていたけど、新記録だとは知らなかった」と笑顔で振り返る。「こんなプレーができるとは思ってもいなかった。練習ラウンドではあまりバーディが取れなかったからね」と、63の好発進に自らも驚いていた。
メジャーにはこれまで52回出場しているベテランだけに、大舞台の怖さは十分に承知している。だが、昨季マスターズのフィル・ミケルソン(米)以来、メジャータイトルの取れていない米国勢の救世主となるべく、残り3日間に臨む。
その他上位陣は、4アンダー66の単独3位にショーン・ミキール(米)、3アンダー67の単独4位にスコット・バープランク(米)がつけ、デービス・ラブIII(米)、マッテオ・マナッセロ(伊)らが2アンダー68の5位タイという展開。先週のWGC-ブリヂストン招待で優勝したアダム・スコット(豪)は1アンダー69の13位タイ、世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)、全米オープン覇者ローリー・マキロイ(北アイルランド)もイーブンパー70の23位タイとまずまずの位置につけている。
日本勢は、平塚哲二が2オーバー72でディフェンディング・チャンピオンのマーティン・カイマー(独)らと並ぶ59位タイ。池田勇太、藤田寛之は3オーバー73で78位タイ。大会4度目の出場で初の予選通過を狙う今田竜二は、5オーバー75で108位タイ。前哨戦のWGC-ブリヂストン招待で優勝争いを演じた石川遼は、まさかの池ポチャ6度で15オーバー85を叩き、最下位の155位タイと大きく出遅れた。