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Y.ツェン優位の下馬評を覆したS.ルイス 〜クラフト・ナビスコ選手権〜

更新日:2012/01/01 13:06
Y.ツェン優位の下馬評を覆したS.ルイス 〜クラフト・ナビスコ選手権〜

 

 2011年の米女子ツアーメジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権は本命のヤニ・ツェン(台)を最終日に逆転したステイシー・ルイス(米)が嬉しいツアー初優勝を飾った。

 連覇を狙ったツェンはすでに開幕戦で優勝を飾っており、ルイスに2打差の単独トップで迎えた最終日、ティーグランドにディスプレイされたカップをスタート前に掲げ持ち必勝をアピールした。

 ところがフタを開けてみるとツェンのエンジンがかからない。スコアを伸ばせず焦れるツェンを尻目にルイスは12番までに4つのバーディを奪い通算14アンダーとする。と、プレッシャーがかかったのかツェンが16番、17番で連続ボギーを叩きルイスとの差が『3』まで開く。結局2オン可能な最終18番でもバーディを奪うことが出来ず、そのまま3打差でルイスがメジャー初の栄冠に輝いた。

 ルイスによると「優勝を確信したのは17番(パー3)でパーをセーブした瞬間」なのだとか。ティーショットでグリーンを外し、第2打をグリーン奥に運んで下りの難しいパットを残しながら、それを沈めてパーをセーブし、ツェンと3打差で最終ホールを迎えたとき初めて勝ちを意識したという。

 11歳のとき背骨が左右に歪む脊柱側湾症を患いながら、難病を克服しトッププロの仲間入りを果たしたルイス。しかし嬉しいメジャー初優勝には後日談がある。

 勝者恒例の18番グリーン脇の池に飛び込む歓喜のダイブで、一緒に水に入った母が足を骨折したのだ。「優勝して嬉しいという気持ちから、母の骨折ですぐ現実に引き戻されました」と苦笑いしたルイス。

 来るべき2012年シーズンは、賞金ランク4位に入った自分の記録を超えツアー2勝目を目指すつもりだ。

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