K.スタンレーが雪辱果たす 8打差大逆転でツアー初V!
前週のファーマーズ・インシュランス・オープン、最終ホールで3打のリードを吐き出し初優勝を逃したカイル・スタンレー(米)が、大逆転で雪辱を果たした。
米男子ツアーのウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン(アリゾナ州、TPCスコッツデール)は現地時間5日、最終ラウンドの競技を終了。前日まで後続に6打差をつけ首位を独走していたスペンサー・レビン(米)が大きくスコアを崩す中、8打差の5位タイからスタートしたスタンレーが6バーディ(ノーボギー)の猛攻で通算15アンダーまでスコアを伸ばし、2位に食い込んだベン・クレーン(米)に1打差をつけ大逆転でツアー初優勝を飾った。
3日目までの54ホールでボギーわずか2つのレビンだったが、最終日はボギー4つ、ダブルボギー1つ(2バーディ)を叩き、4オーバー75の大乱調。ツアー史上最大差逆転負けを喫し、通算13アンダー単独3位にとどまった。最終日に6打のリードを逆転されたのは、1996年のマスターズでのグレッグ・ノーマン(豪)、2005年ワコビア選手権のセルヒオ・ガルシア(スペイン)に続き史上6人目。
一方、劇的な逆転Vを決めたスタンレーは、わずか1週間前、トリーパインズGCの最終ホールでまさかのトリプルボギーを叩き、ブラント・スネデカー(米)とのプレーオフに敗れ肩を落とした。しかし鮮やかな逆転勝利にもポーカーフェイスを貫き、「ゴルフっていうのはこういうもの。あまり感情を高ぶらせたり、落ち込んだりしちゃいけないんだ。先週負けてたくさんの人から励ましてもらった。もちろん心の中では言葉に出来ないくらい嬉しい」とコメントを残した。
この勝利でスタンレーの賞金ランクは一気にトップ、フェデックスカップポイントランクでも1位に躍り出た。プレーオフに敗れた選手が翌週に勝ったのは、デビッド・トムズ(米)が昨年のザ・プレーヤーズ選手権で敗れた翌週のクラウン・プラザ招待 at コロニアルで優勝して以来。先週まで無名だったツアー2年目のスタンレーは、この2週間で一気に知名度を上げた。
通算12アンダー単独4位にD.J.トラハン(米)が入り、通算11アンダー5位タイにブッバ・ワトソン(米)、ケビン・ナ(米)、ブレンダン・スティール(米)。昨季の賞金ランク2位、ウェブ・シンプソン(米)は最終日にスコアを1つ落とし、通算10アンダーで前日の2位タイから8位タイに後退している。その他、ディフェンディング・チャンピオンのマーク・ウィルソン(米)は通算7アンダー19位タイ、フィル・ミケルソン(米)は通算6アンダー26位タイで4日間の競技を終えた。
尚、今田竜二は決勝ラウンド進出を逃している。