米女子ツアー開幕戦 Y.ツェン、C.カーらが激突! 野村&金子も参戦
ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のヤニ・ツェン(台)が、今年も豪州から最強伝説をスタートさせる。
米女子ツアー開幕戦で欧州、豪州の両ツアーとの共催でもあるISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンは、現地時間9日に豪州の名門であるロイヤル・メルボルンGCを舞台に幕を開ける。ディフェンディング・チャンピオンのツェンを始め、世界ランク2位のスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、同ランク4位のクリスティー・カー(米)、16歳ながら欧米両ツアーで優勝を飾っているアレクシス・トンプソン(米)らが激突する。
ツェンは昨年、米ツアー競技ではなかったこの大会で優勝すると、同ツアー開幕戦のホンダLPGAタイランドでも続けて優勝。この勢いに乗ってツアー7勝を含む世界で12勝を重ねた。その中には、ウェグマンズLPGA選手権、全英リコー女子オープンの2つのメジャータイトルも入っており、開幕直後は群雄割拠だった女子ツアーの勢力地図を一気に塗り替えた。
ライバルたちに大きく差をつけ、米ツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)のタイトルを早々に決めると同時に、世界No.1の座をしっかりと確立させたツェン。「できれば今年もいいスタートが切りたい。私はすべての大会でベストを尽くすことを心がけている。昨シーズンはもう終わったこと」と語ると、さらに「オフシーズンには安定性を求めて少しスイングを改造するために猛練習をした。準備は万端だと思う」と堂々と口にし、さらなる強さを見せる構えでおり、ファンには楽しみな開幕戦となる。
開催コースのロイヤル・メルボルンGCは、昨年ザ・プレジデンツカップも行われた名門で、女子の大会が行われるのは初めてのこと。グリーンが難しいことでも知られており「これまで見た中で最高のコースのひとつ。ここでシーズンが始められるのは素晴らしいこと」とカーが口にしたように、開幕戦の舞台としては最高だ。
地元、豪州のホール・オブ・フェイマーであるカリー・ウェブは「傾斜がきつくて下りのパットは本当に速い。昨日なんて、自分に『速いからね』と言い聞かせてから打っても、1.8メートルもオーバーしてしまった。傾斜がきつければより大きく切れるけど、それでもしっかり打たなくてはならない」とコース攻略法について語っているが、それだけ実力が出るコースでもあり、開幕早々熾烈な戦いが繰り広げられるに違いない。
日本勢は米ツアー2年目で昨季、国内女子ツアーで優勝も経験している野村敏京と、ハワイに本拠地を持ち米ツアーQTを突破して、初めてメンバーとしてツアーに挑む金子絢香の2人が出場。スタートダッシュを目論んでいる。