タイガー、2012年米ツアー初戦は15位タイ発進 今田は27位タイ
完全復活を目指すタイガー・ウッズ(米)が米男子ツアー今季初戦でまずまずのスタートを切った。
同ツアーのAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマがカリフォルニア州、ぺブルビーチGL(PB)をメインコースに現地時間9日に開幕。初日のこの日、舞台となる3コースのうち最も難しいと言われるスパイグラス・ヒルGC(SH)をプレーしたタイガーは出だしの10番でいきなりピンを刺すようなセカンドショットで至近距離に寄せて幸先の良いバーディ発進。前半を3バーディ、1ボギーの2アンダー34で折り返すと後半も10メートル近いロングパットを沈めるなど、好調なショットにパットが噛み合い4アンダー68でホールアウトした。
2009、10年と同大会2勝のダスティン・ジョンソン(米/PB)、ルーキーのダニー・リー(ニュージーランド/PB)、同ツアー初優勝を狙うチャーリー・ウィー(韓/モントレー・ペニンシュラCC=MP)の首位に並ぶ3人がマークした9アンダーには5打及ばなかったものの、15位タイで第1ラウンドの競技を終了。残り2コースは爆発的スコアを出しやすいため、2年以上遠ざかっている公式戦での優勝を十分狙えるポジションを確保したといえる。
「すごく良い気分だ。ドライバーからアイアンまで凄く良かった。でも他の人は随分(スコア的に)飛ばしているね。とはいえそれほど離されているわけじゃない。スパイグラスは一番スコアを出しにくいし、残り2日頑張れば大丈夫」とラウンド後晴れやかな笑顔を見せたタイガー。「改造したスイングがようやく試合でも出来るようになってきた。(ケガが完治して)トレーニングが出来るようになったのが大きい。フィジカル面が充実したからスイングにも良い影響が出ている」と好調をアピールした。得意のぺブルビーチGLでタイガーがどんなゴルフを見せてくれるのか楽しみだ。
その他、ぺブルビーチGLで8アンダー64をマークしたケン・デューク(米)とブライアン・ハーマン(米)の2人がトップと1打差の4位タイ。昨季の日本ツアー賞金王ベ・サンムン(韓/SH)が4アンダー68で回りタイガーと並ぶ15位タイにつけている。
日本勢唯一出場の今田竜二(MP)は5バーディ、2ボギーの3アンダー67をマークし27位タイ発進。今シーズン、いまひとつ調子の上がらないフィル・ミケルソン(米/SH)は2アンダー70で41位タイと出遅れた。