18歳J.コルダ、6人によるプレーオフ制し開幕戦でツアー初V!
米女子ツアー史上最多タイ、6人によるプレーオフにもつれ込んだシーズン開幕戦は、偉大な父を持つ18歳のジェシカ・コルダ(米)が勝負強さを発揮。史上6番目の年少勝利を劇的なバーディで達成した。
欧州、豪州の両ツアーとの共催でもあるISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンは現地時間12日、豪州の名門ロイヤル・メルボルンGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日単独トップからスタートしたコルダがスコアを1つ落としたことで、6人が通算3アンダーで並びプレーオフに突入した。
3人1組による変則で、コルダの他、ステイシー・ルイス(米)、ブリタニー・リンシコム(米)、ジュリエッタ・グラナダ(パラグアイ)、リュウ・ソヨン(韓)、セオ・ヒーキョン(韓)がサドンデスを戦い、1ホール目は全員がパーで分けた。しかし迎えた2ホール目でコルダが7.5メートルのバーディパットをねじ込みただひとりバーディ奪取に成功。史上最多タイの6人プレーオフを制し、18歳が派手なガッツポーズで会心の勝利を喜んだ。
「(優勝を決めたバーディパットを)打つ前の心境はとても落ち着いていました。以前も打ったことのあるラインだったで、曲がり方もスピードも完全に頭の中にイメージ出来ていました。あとはただストロークすれば良いだけ。でも思ったより早く切れたので、お願いだからカップに蹴られないで、と祈りました。入った瞬間は本当に感無量でした」と声を弾ませたコルダ。奇しくも同じメルボルンで、元プロテニスプレーヤーの父・ペトルさんは1998年に全豪オープンで優勝を飾っている。偉大な父の跡を継ぎ、18歳の娘がツアー史上6番目の年少Vを達成した。
「父とはもちろん喋りました。とても誇りに思っている、と言ってくれました」とコルダ。最終ラウンドは前半3つのバーディを奪って楽勝ペースだったが、勝負どころの14番から3連続ボギーを叩いて後退。「自分に腹が立ちました。でも絶対挽回できると信じていた」と17番でバーディを奪い返し、最終18番は「ラインの読みが違った」とバーディチャンスを逃したが、格上のプレーヤーたちを相手に最後まで自分を信じて目の前のショットに集中した。「去年(ルーキーイヤー)は思うようにいかなくて苦しかったけれど、苦労がすべて報われました」と将来有望な若手は晴れやかな笑顔を見せた。
一方、連覇を狙ったヤニ・ツェン(台)は「腹痛で体調が悪かった」と4番でトリプルボギーを叩く乱調。後半追い上げたが15番と16番の連続ボギーで後退し、「今週は『8』も打ったし『7』もあったし悪夢のようでした」と肩を落とした。
また、3週間前オーストラリアのプロツアーで史上最年少の14歳で優勝を飾ったリディア・コ(ニュージーランド)が通算3オーバー19位タイに食い込んだ。その他の注目選手では、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)が通算5オーバー22位タイ、大会期間中に17歳になったアレクシス・トンプソン(米)が通算6オーバー24位タイ、モーガン・プレセル(米)が通算7オーバー31位タイ、クリスティー・カー(米)が通算12オーバー51位タイ、地元オーストラリア期待のカリー・ウェブは通算13オーバー56位タイだった。
尚、日本勢は野村敏京と金子絢香が出場したが、決勝ラウンド進出を逃している。