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P.ミケルソン大逆転V! 史上9人目のツアー通算40勝到達

更新日:2012/02/13 12:28
P.ミケルソン大逆転V! 史上9人目のツアー通算40勝到達
AT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ最終日。5月に世界ゴルフ殿堂入りを控えるP.ミケルソンが8アンダー64をマークして大逆転V。ツアー通算40勝目を飾った。(写真提供:AP/アフロ)

 

 勝ち方を忘れたタイガー・ウッズ(米)を尻目に、フィル・ミケルソン(米)が6打差を引っくり返し、大逆転で節目のツアー通算40勝目を挙げた。

 米男子ツアーのAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマは現地時間12日、カリフォルニア州のぺブルビーチGLを舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日首位と6打差の4位タイからスタートしたミケルソンがノーボギーの8アンダー64をマーク。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、前日までトップを快走していたチャーリー・ウィー(韓)に2打差をつけ大逆転優勝を飾った。

 ミケルソンにとってこれがペブルビーチGLでの4度目の勝利。ツアー通算40勝の大台は史上9人目の快挙だ。

 この日のミケルソンは序盤からパットが冴え渡り、2番から6番までの5ホールで1イーグル、3バーディを奪う猛チャージを展開。「信じられないような気分だ」とタイガーとの同組対決でライバルに11打差(ミケルソンが64、タイガーが75)をつけ先頭でゴールを駆け抜けた。対するタイガーは序盤のチャンスホールで短いパットをいくつも外し、7番から3連続ボギーを叩いて後退。結局通算8アンダー15位タイに甘んじた。

 圧巻のゴルフを披露したミケルソンは「ペブルビーチでは何度勝っても特別な思い入れがある。ここ数週間、あと少しでゴルフの調子が上向く感触があった。スコアには繋がらなかったけれど、今日こうして素晴らしいゴルフが出来て、自分にとっては本当に意義深い1日だった」と大会最終日を振り返った。

 前半スコアを落としたタイガーも、12番パー3でバンカーからの第2打を直接カップに沈めチップインバーディを奪ったとき、一瞬勝利の女神が微笑んだかに見えた。ところが、そのホールで10メートル近いパーパットを残すピンチに陥っていたミケルソンがそれを沈めるスーパーセーブ。続く13番でミケルソンがセカンドショットを60センチに寄せ楽々バーディを奪ったのに対し、タイガーのティーショットは不運にもディボットにつかまり連続バーディならず。波に乗るミケルソンは15番でも12メートル近いパーパットを沈める神がかり的なゴルフで勝利をものにした。

「スコアほどショットは悪くなかったが、パットが酷かった。グリーン上でやることなすこと裏目だった」と敗因を語ったタイガー。序盤のチャンスホールでバーディパットを決めきれなかったのが大きく、本人も「前半スコアをきっちり伸ばしていれば問題はなかったんだが…」とスタートダッシュに失敗したことを悔しそうに認めていた。

 それにしても欧州ツアーのアブダビHSBC選手権に続き、最終日に優勝のチャンスがありながら勝てなかったタイガー。勝ち方を忘れた“虎”はいつ勝利の方程式を思い出してくれるのだろうか? ちなみに、米ツアーではこれで3試合連続で最終日に6打差以上の逆転で優勝者が決まっている。

 その他上位陣は、通算15アンダー単独2位にウィー、通算13アンダー単独3位にリッキー・バーンズ(米)、通算12アンダー単独4位にアーロン・バデリー(豪)が入った。今大会2勝のダスティン・ジョンソン(米)は通算11アンダー5位タイに終わっている。

 尚、今田竜二は予選を通過し賞金は確保したものの、予選通過人数が規定を上回ったため最終ラウンドはプレー出来なかった。

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