藍、今季初戦で単独首位スタート!
宮里藍が、シーズン初戦で最高のスタートを切った。
宮里にとっては今季初戦となる米女子ツアー第2戦のホンダLPGAタイランド(タイ、サイアムCC)は現地時間16日、第1ラウンドの競技を終了。ノーボギーの5アンダー67でプレーした宮里が、ナ・エン・チョイ(韓)、アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)、カリー・ウェブ(豪)、朴セリ(韓)、エイミー・ヤン(韓)の2位グループに1打差をつけ単独首位に立った。
2010年にこの大会を制している宮里は、勝利で勢いに乗り一時はロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1の座についた。しかし昨季大会は初日に75を叩いて連覇を果たせず、シーズンを通じても7月のエビアン・マスターズの1勝にとどまった。
迎えた2012年は「オフにゆっくり休んだのが良かった。故郷に帰って家族と過ごし、姪にあって一緒に遊んだりした。本当に質の高いオフシーズンを過ごせた」と、心身ともに充電たっぷりでシーズンイン。「去年は、毎日忙しくて練習に集中できなかった。それでいいスタートが切れなかった。でも今年はすべてがスムーズ。だからいいスタートが切れた」と、白い歯をのぞかせた。
だが、この日のラウンドは決して楽なものではなかった。気温も湿度も高い中でのプレーに「本当に長い一日だった」とコメント。しかし「朝は落ち着いていて、自分をよくコントロールできた。だから5バーディー、ノーボギーのプレーができた。全体的にショットもパットもとても良かった。ここは良い思い出がある大好きなコース」と前向きに語り、残り3日間で今季初優勝を狙う。
その他の上位陣では、3アンダー69の7位タイにクリステル・ボールジョン(オランダ)とジュンティマ・ガリアナミッタ(タイ)がつけ、2アンダー70の9位タイにスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、申智愛(韓)、ブリタニー・リンシコム(米)、ステイシー・ルイス(米)ら実力者がつける展開。宮里と同組でラウンドしたポーラ・クリーマー(米)はイーブンパー72の26位タイにつけている。
一方、ロレックスランキングNo.1のヤニ・ツェン(台)は1オーバー73でアレクシス・トンプソン(米)らと並び36位タイ。クリスティー・カー(米)は2オーバー74の43位タイ、モーガン・プレセル(米)、ミッシェル・ウィー(米)も3オーバー75の55位タイと今ひとつの初日となった。
日本勢は宮里美香がイーブンパー72の26位タイにつけているが、諸見里しのぶ、上田桃子は揃って2オーバー74の43位タイとやや出遅れている。