H.メイハンがWGC2度目の栄冠! R.マキロイNo.1ならず
ローリー・マキロイ(北アイルランド)の世界No.1への野望を、アメリカ期待のハンター・メイハン(米)が打ち砕いた。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの今季初戦、アクセンチュア・マッチプレー選手権は、アリゾナ州のザ・リッツ-カールトンGCを舞台に現地時間26日、準決勝と決勝及び3位決定戦を行い、メイハンが2010年のWGC-ブリヂストン招待に続く自身2度目のWGCタイトルを獲得した。
午前中に行われた準決勝でマーク・ウィルソン(米)とのアメリカ勢同士の対決を制したメイハンは、やはり準決勝で世界ランキング1位を激しく争うリー・ウェストウッド(英)を撃破したマキロイと決勝戦を戦った。序盤は両者互角だったが、6番パー3でピンの根元をさす鮮やかなティーショットを放ったメイハンが楽々バーディを奪ってまず1アップ。続く7番、8番はマキロイがミスで自滅しホールを失うと、10番までにメイハンが4アップと大きくリードを広げる展開となった。
マキロイも持ち前の攻撃ゴルフで11番、14番を奪い返し2ダウンまで差を縮めるも反撃はそこまで。引き分けでもメイハンの勝ちが決まる17番パー4。セカンドショットでグリーンに乗せたものの、距離の長いバーディパットを残したマキロイのファーストパットは、カップ手前で失速し万事休す。無難にパーに収めたメイハンがビッグタイトルをものにした。
「後半のマキロイは手強かった」と語ったメイハンだが、ティーショットでフェアウェイを外したのはわずか1ホールだけと安定感は抜群。持ち味のショットが冴え、パットとショートゲームが噛み合ったことで、マキロイの追撃を封じ込めた。アメリカ勢としては今大会4年ぶり(2008年のタイガー・ウッズ以来)の優勝で、自身にとって初の世界ランクトップ10入りも確定した。まだ29歳。史上6人目のWGC複数回優勝者となったメイハンは、すでに大物の風格を漂わせていた。
なお、3位決定戦ではパッティングに冴えを見せたウィルソンが、ウェストウッドを1アップで下している。