全米オープンに向け“ベン・ホーガンの庭”に挑む石川遼
石川遼が今季メジャー第2戦の全米オープン(現地時間6月14〜17日/カリフォルニア州、オリンピックC)に向けた戦いに突入する。
“ベン・ホーガンの庭”と呼ばれるコロニアルCC(テキサス州)が舞台の米男子ツアー、クラウン・プラザ招待 at コロニアルが24日に開幕。全米オープンを含む5週間の米国遠征で一気に賞金を稼ぎ、来季のツアーカードを獲得しようとしている石川は、コースが狭く、グリーンの小さいショットメーカー向きのコースをその初戦に選んだ。
マスターズ予選落ちの後、国内男子ツアーでは5試合に出場したが、ベストフィニッシュは開幕戦の東建ホームメイトカップの10位タイ。今季初の公式戦となった日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯では予選落ちと、決していい結果が出せたとは言えない。
だがそんなことは気にせず、自らのやるべきことに邁進するのが石川。米ツアーを自らの主戦場とし、メジャータイトルを手にするという大目標に向かってひたすら突き進む。舞台となるコロニアルCCはショットメーカー向きのコースだけに、ショットが荒れれば手も足も出ない。そんな中で石川がどのようにコースマネジメントをして戦い抜くのかに注目だ。
また、“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権を制したマット・クーチャー(米)、先週のHPバイロン・ネルソン選手権で優勝し、勢いに乗って今季3勝目を狙うジェイソン・ダフナー(米)、ウェルズファーゴ選手権でツアー初優勝を飾ったリッキー・ファウラー(米)の3人は予選ラウンドを同じ組でプレー。それぞれがもうひとつ勝って波に乗ろうと目論んでいるだけに目が離せないラウンドとなりそうだ。
さらに、大会3日前に行われた全英オープンインターナショナル・ファイナル・クォリファイ(IFQ)米国で圧倒的なスコアを叩き出し、トップで本戦切符を獲得したハリス・イングリッシュ(米)や、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)、ハンター・メイハン(米)、スポンサー推薦で出場するベテランのデービス・ラブIII(米)らも絡んでの戦いは、見るものをワクワクさせてくれるに違いない。