L.ドナルド vs. R.マキロイは痛み分け 石川35位タイ発進
世界ランクNo.1を争うルーク・ドナルド(英)とローリー・マキロイ(北アイルランド)の直接対決初日は、引き分けに終わった。
帝王ジャック・ニクラウス(米)がホストを務める米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメント(オハイオ州、ミュアフィールド・ビレッジGC)は現地時間5月31日、第1ラウンドの競技を終了。6アンダー66で回ったスコット・スターリングス(米)が単独首位に立ち、2位タイに並ぶスペンサー・レビン(米)とエリク・コンプトン(米)の2人が1打差で追う展開となっている。
そんな中、先週行われた欧州ツアーのBMW PGA選手権で優勝してNo.1の座を奪い返したドナルドと、予選落ちを喫したマキロイの2人は、昨季の全米プロゴルフ選手権王者キーガン・ブラッドリー(米)と同じ組でプレーし熱い戦いを繰り広げた。
現No.1のドナルドは出だしの10番でバーディを奪う幸先の良いスタート。その後17番までスコアカード通りのゴルフを展開するも、18番でダブルボギーを叩いて1オーバーでハーフターン。しかし後半3番でこの日2つ目のバーディを奪ってスコアをイーブンパーに戻すと、7番パー5でもバーディを重ねて1アンダー71でホールアウトした。
一方、ドナルドと同じくインスタートのマキロイは最悪の滑り出しとなった。12番パー3でティーショットがグリーンをオーバーしてバンカーにつかまり、ダウンスロープのライからスピンがかけられず、ボールはグリーンを横断し池につかまる。結局このホールで『7』の大叩きを演じたマキロイは14番、15番で連続バーディを奪い返したが、17番をボギーとして3オーバーで前半を終える。しかし後半に入ると3番でバーディ、5番パー5ではチップインイーグルを奪って盛り返し、最終9番でも一つスコアを伸ばして1アンダー71でフィニッシュ。No.1の座を巡って火花を散らす2人の初日の戦いは共に20位タイと痛み分けに終わり、勝負は2日目以降に持ち越された。
日本勢は、同大会初出場の石川遼が3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で回って35位タイ。ツアー2勝目に向けて必死の戦いを続ける今田竜二は、6ボギー(3バーディ)を叩くなど3オーバー75のラウンドで88位タイと苦しい初日となった。
その他の主な選手は、アーロン・バデリー(豪)が3アンダー69をマークして4位タイ。タイガー・ウッズ(米)、アーニー・エルス(南ア)、アダム・スコット(豪)は揃って2アンダー70で11位タイと好発進している。故障から復帰したばかりのダスティン・ジョンソン(米)と、約1か月前にツアー初優勝を飾ったばかりリッキー・ファウラー(米)は、ドナルドらと同じ1アンダー71でプレーして20位タイとまずまずのスタートを切った。
対照的に5試合ぶりの出場となる今季マスターズ王者のブッバ・ワトソン(米)は3オーバー75と崩れ、そのマスターズでワトソンにプレーオフで敗れたルイス・ウーストハウゼン(南ア)と共に88位タイと出遅れている。
尚、フィル・ミケルソン(米)、ベ・サンムン(韓)は共に7オーバー79を叩いた後、棄権を表明している。