ライダーカップ出場目指すR.フィッシャーが単独トップ
2010年のライダーカップに欧州チームの一員として勝利に貢献しながら、1年半近くトップ5入りのないロス・フィッシャー(英)が久しぶりに単独トップに浮上した。
欧州ツアーのISPSハンダ・ウェールズ・オープン(ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート)は現地時間1日、第2ラウンドの競技を終了。強風と高速グリーンが選手たちを苦しめた初日に比べ、ややマイルドになったコンディションの中、6バーディ、1ボギーの5アンダー66をマークしたフィッシャーが通算6アンダーで前日の8位タイから単独首位に立ち、初日トップのリー・スラッテリー(英/単独2位)に2打差をつけた。
2年前のライダーカップの舞台であるコースで好プレーを披露したフィッシャーは「あのとき(ライダーカップ)と同じようなラインに乗せた場面があったからね。3、4メートルのパットのラインはすべて頭に入っていた。良い思い出が戻って来た」と以前の経験が活きたことを打ち明けた。
2007年から2010年までコンスタントに年間1勝ペースで勝ち星を重ねてきたフィッシャーだが、昨季からは優勝はもとよりトップ5入りすらなく、現在世界ランクも157位と今秋のライダーカップ出場のためには奇跡にも似た快進撃が必要になる。不振を極めたここ18か月のうっぷんを晴らすべく残り2日、フィッシャーが2年ぶりのツアー通算5勝目を目指す。
その他上位陣は通算3アンダー3位タイにクリス・ウッド(英)、ファブリツィオ・ザノッテイ(パラグアイ)、トンチャイ・ジェイディ(タイ)が並び、通算2アンダー単独6位にティム・スライター(オランダ)が続いている。
また、初日76位タイと出遅れていたマッテオ・マナセロ(伊)はこの日『68』にスコアをまとめ、通算2オーバー33位タイで予選を突破。しかし、ライダーカップ欧州チームキャプテンのホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は通算9オーバー109位タイで決勝ラウンド進出を逃している。