ウェグマンズLPGA選手権 宮里藍ら日本勢5人が打倒Y.ツェンに挑む!
宮里藍がヤニ・ツェン(台)の連覇を阻み、初のメジャータイトルに挑む。
米国女子ツアーの今季メジャー第2戦、ウェグマンズLPGA選手権は、現地時間7日、ニューヨーク州ローカスト・ヒルCCで開幕。今季はLPGAロッテ選手権で優勝している宮里、先週のショップライトLPGAクラシックは10位タイとそこそこの結果だが、あくまでも前哨戦としてとらえ、良いムードで現地入りしている。
宮里の強みはパッティング。パーオンした時のパット数はツアー1位で、平均パット数は同5位。つまりバーディが期待できるプレーが武器で、勢いがつけばメジャー初優勝も夢ではない。
その宮里の前に立ちはだかるのは、ディフェンディング・チャンピオンで今季すでに3勝のツェンだ。不動のロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1である女王は、「シーズン始めには、自分自身に人生で一番重いほどのプレッシャーをかけていた。1月にはただ家にいるだけだった。外出することもなく、ちっとも楽しくなかった」と、孤独と戦ったというオフシーズンを改めて振り返る。だが、シーズンに入ると今年も快進撃が始まった。ホンダLPGAタイランドで連覇を飾り、開幕5試合で3勝いうロケットスタートを切った。
「今はそんなにプレッシャーを感じていない。だっていつもパーフェクトを目指しすぎるのは自分じゃないから。私はもっとリラックスしている方がいいプレーができる。タイの試合で少し落ち着いて勢いが出た。それまでは、今年もまたいいプレーができるか不安だった」と、シーズン最初の優勝で吹っ切れたことを明かしている。ただ、2位に10打差をつけて圧勝した昨年大会を含め、メジャー優勝経験が豊富なツェンだが、クラフト・ナビスコ選手権では2年連続で逆転負けを喫しているようにつけこむ隙もある。
日本勢では、先週のショップライトLPGAで今季自己ベストの3位タイと好調の宮里美香がツアー初優勝に意欲を燃やせば、日本開催の米ツアーで2勝している上田桃子も、米本土での初勝利をメジャーでと意気込んでいる。さらに、野村敏京、金子絢香の若い2人も、怖い者知らずでメジャーの壁に挑む姿に期待したい。
その他では、ポーラ・クリーマー(米)、クリスティー・カー(米)、モーガン・プレセル(米)らメジャー優勝経験者や、先週優勝のステイシー・ルイス(米)、そしてアレクシス・トンプソン(米)らの若い選手もあなどれず、今年は激戦が予想される。
また、タイガー・ウッズ(米)の姪、シャイアン・ウッズ(米)が今大会でプロデビューを飾る。アマチュア時代の2009年にも同大会に出場したが、このときは予選落ち。だが、今季は全米女子オープン(現地時間7月5〜8日/ウィスコンシン州、ブラックウルフ・ラン チャンピオンシップC)の出場権を獲得するなど実力をつけており、タイガー顔負けの大暴れにも注目したい。