美香2位タイ、藍は一歩後退 単独首位にメジャー5勝の朴セリ
ダブル宮里が依然として優勝を狙える好位置をキープしている。
米女子ツアーの今季メジャー第2戦、ウェグマンズLPGA選手権は現地時間8日、ニューヨーク州、ローカスト・ヒルCCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日4位タイにつけていた宮里美香と宮里藍は2日目、やや明暗を分けたものの美香が通算2アンダー2位タイ、藍がイーブンパー12位タイとV圏内に踏みとどまった。
強風が吹く難コンディションに各選手ともスコアメイクに苦しむ中、メジャー通算5勝のベテラン、朴セリ(韓)が1アンダー71にスコアをまとめ、通算3アンダーで単独トップに浮上。1打差の2位タイに美香の他、日米で活躍するインビー・パーク(韓)、ポーラ・クリーマー(米)、サンドラ・ガル(独)が並び、通算1アンダー6位タイにスーザン・ピーターセン(ノルウェー)、ナ・エン・チョイ(韓)らがつけるなど、5打差に30人がひしめく大混戦となっている。
スコアを1つ伸ばせば大きく順位が上がる展開の中、美香はボギーを先行させながらバーディも3つ奪い返してイーブンパー72。「風が強くて距離感を出すのが難しかった」と振り返るが、久々にベスト3入りした前週に引き続き、「100パーセント、そのショットに注ぎ込む」一球入魂の精神で好調を維持した。「明日からもっと難しくなると思うので我慢が大事になる」という美香の悲願の米ツアー初Vがメジャーなら言うことはない。
一方、藍は3バーディ、5ボギーと出入りの激しい内容で2オーバー74。12位タイまで後退したが、この時点での首位との3打差はあってないようなもの。明日のラウンドいかんでは、十分メジャー初制覇が狙える位置と思って良さそうだ。
また、初日80位タイと大きく出遅れたディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン(台)は3オーバー75とスコアを崩したものの、通算7オーバーで野村敏京らと並びカットラインぎりぎりの64位タイで滑り込みセーフ。週末の巻き返しを胸に誓った。
3人が決勝ラウンドにコマを進めた日本勢だが、上田桃子はこの日ノーバーディの7オーバー79と乱れ、通算9オーバー85位タイで予選落ち。ルーキーの金子絢香は2日連続『80』の大叩きで、通算16オーバー135位タイで決勝ラウンド進出を逃している。