武藤が今季初V! 18番バーディで完全優勝 池田は単独4位
国内男子ツアーの関西オープンゴルフ選手権競技は19日、大阪府の泉ヶ丘カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日から単独トップを快走してきた武藤俊憲が、終盤に金亨成(韓)に追いつかれたものの最終18番でバーディを奪って通算18アンダーとし、完全優勝で今季初Vを飾った。その金亨成は1打差の単独2位、この日2位タイからスタートした池田勇太はスコアを伸ばせず通算14アンダー単独4位でフィニッシュした。
この日後続に2打差をつけ単独トップでスタートした武藤は、前半を4バーディ、1ボギーで回り快調にスコアを伸ばす。後半出だしの10番でもバーディを奪った武藤は一時2位に3打差をつけ独走態勢に入ったかに思われた。ところが優勝を意識しすぎたのか13番からまさかの3連続ボギーを叩き通算17アンダーに。この時点で金亨成に並ばれ優勝の行方は上がり3ホールへ。
最終組の武藤の1つ前の組で回っていた金亨成はすべてパーとしてそのままのスコアでホールアウト。対する武藤も16番、17番はスコアを伸ばせず通算17アンダーで最終ホールを迎えるが、パー5の18番でしっかりバーディパットを決めて嬉しい今季初勝利を手にした。
前日2位タイに浮上し優勝射程圏内につけた池田は、出だし1番でバーディ発進を切るなど前半に2つスコアを伸ばして優勝戦線に喰らいつく。ところが後半に入って12番、14番でボギーを叩き失速すると、その後はスコアを伸ばせずイーブンパー71。久しぶりに優勝争いに加わったものの、今季初優勝には届かなかった。
その他の上位陣は、通算15アンダー単独3位にツアー1勝のベテラン篠崎紀夫、通算12アンダー単独5位に2010年賞金王の金庚泰(韓)がつけ、通算11アンダー6位タイに薗田峻輔、山下和宏ら5人が入った。藤田寛之は通算10アンダー11位タイ、ディフェンディング・チャンピオンのチョ・ミンギュ(韓)は通算9アンダーで谷原秀人、矢野東らと13位タイに並び4日間の競技を終了している。
また、ルーキーの藤本佳則は11番パー4(10番スタート)で『8』を叩くなど4オーバー75と崩れ、通算3オーバーにスコアを落とし62位タイで終戦した。