全英リコー女子オープン 今季最後のメジャーに藍、美香ら日本勢9人が参戦!
優勝候補のダブル宮里を始め、9人の日本勢が米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープン(現地時間13〜16日/英、ロイヤル・リバプールGC)に挑む。
2006年には40年ぶりに全英オープンの舞台となり、通称“ホイレーク”と呼ばれる強風が名物のシーサイドコースでのメジャートーナメント。06年のタイガーは4日間で1度しかドライバーを使わず、コースマネジメントに徹したが、もちろん女子の攻め方は違う。
宮里藍は風が吹き荒れた練習ラウンド後の会見でコースについて聞かれ「オーマイゴッド! 今日はフェアウェイに打つことが出来なかった。すごくストレスがたまった。でも、こんなこともある。全英(女子)オープンはいつも風が吹いていて、雨が降ったり晴れたりする。なんだってありだから」と割り切って話した。随所にのぞく豊富な経験。これを武器に初のメジャータイトルに挑む。
今季はすでに2勝しているが、ここのところの成績は今ひとつ。だが、先週のキングスミル選手権では7位タイと、6戦ぶりのトップ10入りを果たして復調の気配を漂わせている。それだけに予選ラウンドから世界ランキングNo.1のヤニ・ツェン(台)、先週プレーオフの末に申智愛(韓)に敗れたポーラ・クリーマー(米)と、いずれもメジャー優勝経験のあるライバルと激突することで、気持ちをさらに燃え立たせメジャーVに向けて突き進む。
先月、悲願の米ツアー初優勝を果たし好調さをキープしている宮里美香も、チェ・ナヨン(韓)、モーガン・プレセル(米)の実力者2人と激突。自分のペースを保ちながら、先輩でありライバルでもある藍より先にメジャータイトルをとる準備を整えている。
ロンドン五輪の影響で大会日程が例年より約1か月遅いため、日本の公式戦に挟まれることになり、日本ツアーからの出場選手はかなり繰り下がった。これを活かして登場するのが、若林舞衣子、原江里菜、大江香織、木戸愛、一ノ瀬優希の5人だ。
特に大江は、史上最年少の15歳で米ツアー優勝を飾ったアマチュアのリディア・コ(ニュージーランド)、アレクシス・トンプソン(米)の若手実力者たちとの対決が決まり、気持ちを引き締めている。メジャーの舞台に挑戦する若い世代の戦いぶりにも注目したい。
もちろん上田桃子も参戦。こちらも淡々とリンクスとの戦いに立ち向かう。さらに予選会を勝ち上がった上野藍子も加わり、9人の日本勢が今季メジャー最後の戦いに臨む。