メジャー最終戦は韓国勢2人が首位並走! 藍&美香は1打差追走
またしても韓国勢がメジャー制覇に向けて首位発進だ。
米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープン第1ラウンド(現地時間13日/英国、ロイヤル・リバプールGC)は好天ながら冷え込むコンディションの下で行われたが、2アンダー70で首位タイに立ったのは、昨年の全米女子オープン覇者、リュウ・ソヨン(韓)とカン・ハエジ(韓)。トップから2打差以内に28人がひしめく混戦とは言え、昨年のクラフト・ナビスコ選手権以来、メジャータイトルを取れていない米国勢が必死になるのを尻目に韓国勢の強さを強烈にアピールした。
今季は米ツアーと韓国女子ツアーで1勝ずつ挙げているリュウだが、初出場の今大会に備えてコーチのイアン・トリッグス氏と共に低く抑えたショットを猛練習した。元々、強風で知られる済州島の出身だけに「イギリスは初めてだけど、故郷を思い出す」と、強風には負けないことをアピールしメジャー2勝目に向けて自信を見せた。
一方のカンは、出だしの1番をボギーとし8番ではダブルボギーを叩きながら、6バーディを奪う猛攻でリュウと並ぶ首位タイ。「ボギースタートだったけど、自分を落ち着かせた。特にメジャーでは忍耐が大切だから。アイアンショットが全部6メートル以内についた」と、本人が言うようにショットの冴えを見せたラウンドだった。
首位に1打差の3位タイグループには9人がひしめくが、ここには宮里藍、宮里美香、先週9ホールのプレーオフを制した2008年大会チャンピオンの申智愛(韓)や2002年大会優勝のカリー・ウェブ(豪)もいる。
さらに1打差の12位タイには17人が並ぶが、モーガン・プレセル(米)、クリスティー・カー(米)、アンジェラ・スタンフォード(米)が米国にメジャータイトルを取り戻そうと気を吐き、3連覇を狙うヤニ・ツェン(台)もしっかりとここにいる。
史上最年少の15歳で米女子ツアー初優勝を飾ったアマチュアのリディア・コ(ニュージーランド)やインビー・パーク(韓)、一ノ瀬優希もイーブンパー72で回り12位タイにつけている。
また、トップから3打差の29位タイにチェ・ナヨン(韓)、ポーラ・クリーマー(米)、若林舞衣子ら。2オーバー74の42位タイにはステイシー・ルイス(米)、レクシー・トンプソン(米)、大江香織らが名を連ねている。
他の主な選手は、原江里菜が3オーバー75で55位タイ。木戸愛が4オーバー76でスーザン・ピーターセン(ノルウェー)と並び74位タイ。ウェグマンズLPGA選手権で中国勢で初めてメジャー大会を制したシャンシャン・フェン(中)は5オーバー77で95位タイ、上田桃子は8オーバー80を叩いて125位タイ、上野藍子は10オーバー82で137位タイと出遅れている。