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美香、メジャー最終戦で単独4位 藍&一ノ瀬は26位タイ

更新日:2012/09/17 05:18
美香、メジャー最終戦で単独4位 藍&一ノ瀬は26位タイ

 

 勝機はあった。だが日本勢悲願のメジャー制覇は今回もお預けとなった。

 大会2日目が強風のためキャンセルとなった米女子ツアーの今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープンは英国、ロイヤル・リバプールGCを舞台に現地時間16日、第3ラウンドと最終ラウンドの競技を終了。結果は宮里美香と最終組を回った申智愛(韓)が単独2位のインビー・パーク(韓)に9打差をつける圧勝に終わった。

 期待された美香は第3ラウンドの終盤、一時通算6アンダーまでスコアを伸ばし首位を行く申に迫ったが、風が強まった午後の最終ラウンドでは、要所でバーディを奪った申に対し、中盤ボギーがかさんだ美香は5オーバー77と崩れ、結局通算2オーバー単独4位に終わった。

 不運だったのは横殴りの雨に競技が中断される直前に11番のティーショットを打たなければならなかったこと。厳しい気象条件に10番から12番の3ホールで4つスコアを落とし「もの凄い雨と風で心が折れそうになった」と言うが「残りホールはまだある。1打1打丁寧にやっていけば大丈夫」と自分自身に言い聞かせ、16番でバーディを奪い返して意地を見せた。

 ラウンド後、美香は「本当にタフな1日でした。もう足がパンパン(に張っている)」と爽やかな笑顔で語り「正直悔いもあるけれど、良い経験をさせてもらったので、この経験をどう活かすかは自分次第。また1からやり直したい」と前を向いた。

 一方、今季メジャー獲りのラストチャンスにかけていた宮里藍は最終ラウンドの3番パー4でOBを2発打ち、そのホールだけで5つスコアを落とすまさかの事態。それでも本人は「悪かったのは1ホールだけ。スコア的には満足の行くものではないけれど、内容は凄く良かった」と長かった4日間を振り返り、サバサバとした表情を見せた。最終ラウンドで11オーバー83を叩き通算11オーバー26位タイに終わった悔しさを胸に、来年こそ悲願のメジャー獲りに挑むつもりだ。

 メジャー初挑戦の一ノ瀬優希も最終ラウンドで11オーバー83を叩き、藍と同じく通算11オーバー26位タイに終わったが、ヤニ・ツェン(台)、ステイシー・ルイス(米)の両メジャーチャンピオンと同組で決勝ラウンドの36ホールをプレーした貴重な経験は今後のゴルフ人生に必ず活きてくるはずだ。

 その他、原江菜里は通算14オーバー39位タイ。若林舞衣子、木戸愛、上田桃子、大江香織、上野藍子は決勝ラウンド進出を逃している。

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