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申智愛、後続に9打差つけ2週連続V&全英2勝目! 美香は単独4位

更新日:2012/09/17 05:09
申智愛、後続に9打差つけ2週連続V&全英2勝目! 美香は単独4位
1日で36ホールを回る長丁場となった全英リコー女子オープン最終日。前週優勝の申智愛が後続に9打差をつける圧勝で、2008年以来同大会2勝目を飾った。(写真提供:AP/アフロ)

 

 夕闇が迫る中、厳しい自然との長い長い戦いを制した申智愛(韓)が2週連続Vを達成。4年前メジャー初優勝を飾った思い出の大会で節目のツアー通算10勝目を飾った。

 米女子ツアー今季メジャー最終戦、全英リコー女子オープン(英国、ロイヤル・リバプールGC)は現地時間16日、強風の影響で順延となった決勝ラウンド36ホールを消化。第3ラウンド終了時点で通算10アンダーまでスコアを伸ばした申が、最終ラウンドの出だし1番でトリプルボギーを叩きながら6番以降バーディを5つ奪い返し1オーバー73でホールアウト。ただひとり4ラウンドの通算スコアをアンダーパー(通算9アンダー)とし、後続に9ストロークの大差をつけ圧勝を飾った。

 海沿いのリンクスに強い風が吹き各選手ともスコアメイクに苦しんだが、最終組が最終ラウンドのバックナインに差し掛かった頃、雨脚が強まり10分間の中断を挟むなど、時間を追うごとにコンディションが厳しくなる状況にスコアを崩す選手が続出。そんな中、風雨と寒さにもめげず終始安定したゴルフでリズム良くプレーを続けた申に勝利の女神が微笑んだ。

 前週のキングスミル選手権ではポーラ・クリーマー(米)との9ホールに及ぶプレーオフが月曜日までもつれ込んだが、その疲れも見せず前日行われた第2ラウンドでコースレコードの8アンダー64をマークし単独首位に躍り出ると、そのあとは後続に影を踏ませぬ万全のゴルフでトップの座を守り切った。

「4年前、この全英に勝って私の人生は変わりました。転機となった試合で再び優勝することが出来て感激です」と喜びを語った申。今季は左手首の剥離骨折の手術を受け、5月に1か月半戦線離脱を余儀なくされ低迷したが、ここに来て完全復活。賞レースにも名乗りを挙げた。

 申に9打差の単独2位に最終ホールでバーディを奪ったインビー・パーク(韓)が入り、前週優勝を争ったクリーマーが通算1オーバー単独3位に食い込んだ。

 一方、最終組で回った宮里美香は苦しみながらも通算2オーバーで踏ん張り単独4位に入り、メジャーとの相性の良さを見せつけた。

 美香以外の日本勢は第3ラウンド終了時点で8位タイにつけていた宮里藍が最終ラウンドの3番パー4でOB2発を叩いてまさかの『9』。さらに難コンディションに苦しみボギーを連発して11オーバー83の大叩き。通算11オーバーの26位タイに順位を下げ4日間の競技を終えた。

 またメジャー初挑戦で第3ラウンドまでパープレーと健闘し藍と同じく8位タイで最終ラウンドに進んだ一ノ瀬優希も3番パー4でダブルスコアの『8』、17番パー4でダブルボギーを叩くなど、11オーバー83の乱調で通算11オーバー。藍と並ぶ26位タイに終わり、上位15位以内に与えられる来季大会の出場権を確保することは出来なかった。それでも3連覇がかかったヤニ・ツェン(台)と同組で回り同スコア、同順位(通算11オーバー26位タイ)でメジャー大会を戦ったことは本人にとって大きな自信になったはずだ。

 もう1人予選を突破した原江里菜は通算14オーバー39位タイ。若林舞衣子、木戸愛、上田桃子、大江香織、上野藍子は予選で姿を消している。

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