藤田が完全優勝で大会初の3連覇! 43歳で悲願の賞金王
国内男子ツアー今季最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップは2日、東京都の東京よみうりカントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を行い、初日から単独首位を快走していた藤田寛之が5バーディ、2ボギーの3アンダー67で回って通算18アンダーで完全優勝。今季4勝目を挙げるとともに、大会史上初となる3連覇を達成した。さらに、43歳にして自身初の賞金王に輝いている。
2位に6打差をつけて最終日を迎えた藤田は前半、4つのバーディ(1ボギー)を奪って3アンダーで折り返す。後半は出だし10番でボギーを叩き、16番までスコアカード通りの我慢のゴルフとなるも17番でバーディを奪取。最終18番はしっかりパーをセーブし、後続を寄せ付けず5ストロークの大差で完全優勝を成し遂げた。
通算15勝目を挙げた藤田は優勝インタビューで「みなさんの賞金王という声に後押しされて優勝で、これ以上ない幕切れ。非常に嬉しい。大会のキャッチフレーズは王者の中の王者を決めるだった。完全優勝ということで、今年はそうさせてください。王者の中の王者です」と喜びを語った。
優勝賞金4,000万円を手にし、年間獲得賞金額を1億7,515万9,972円まで積み上げた藤田。43歳にして悲願の賞金王タイトルを手にしたわけだが、40代での賞金王は尾崎将司、尾崎直道に次いで3人目。同タイトルを初めて獲得した選手としては、1993年に39歳で輝いた飯合肇を抜いて史上最年長となった。
今大会の結果次第では唯一逆転賞金王の可能性が残されていた谷口徹は、4バーディ、1ダブルボギーの2アンダー68とチャージならず。通算11アンダー単独5位に終わった。また、来季から米男子ツアーに本格参戦する石川遼は、後半にチップインバーディを2回、17番では惜しくもイーグルを逃すバーディを奪取するなど見せ場を作ったが、4バーディ、4ボギーとスコアを伸ばせずイーブンパー70どまり。山下和宏と並ぶ通算9アンダー6位タイで今季最終戦の幕を閉じた。
その他上位陣は、首位の藤田に5打差の2位タイに武藤俊憲とハン・リー(米)の2人。さらに1打差の単独4位に金庚泰(韓)が続き、通算8アンダー単独8位に片山晋呉、通算7アンダー単独9位に小林正則が入った。
尚、シーズン最終戦を終えて今季の賞金ランキングが確定。賞金王を獲得した藤田に次ぐ2位は1億268万6,994円で谷口。さらに同3位はブレンダン・ジョーンズ(豪)、同4位は池田勇太、同5位にはルーキーの藤本佳則が入った。石川は同7位でシーズンを終えた。