決断の年 〜来季米女子ツアーに羽ばたく日本のエース〜
更新日:2012/12/29 11:28
掲載日:2012/12/29 09:52
有村智恵の2012年は決断の年となった。
2006年国内女子ツアーデビュー以来のツアー通算13勝を引っ提げ、来季は米女子ツアーに主戦場を移すことが決まっている有村。
デビュー当初から東北高校の先輩・宮里藍の影響で海外行きを視野に入れていたが、国内で活躍すればするほど、さまざまな制約が立ちふさがりなかなかアメリカ行きを決断出来なかった。
しかし手首のケガで出遅れた今季、シーズン中盤の全米女子オープンで同門(2人ともレッドベターゴルフアカデミーのインストラクター、ケビン・スメルツ氏に師事)のチェ・ナヨン(韓)がメジャー初勝利を飾った姿に大いに刺激を受けた。
出場資格はあったが国内ツアーを優先して見送った大会で普段から仲の良いチェがトロフィを掲げている姿を目の当たりにした有村は「なぜ私はあの場にいないのだろう?」と唇を噛みしめた。
そしてシーズン終盤の数試合を欠場しクォリファイング・トーナメント(QT)を受験。ファイナルステージで5位タイに入って来季のフル参戦権を獲得した。
日本以上に競争が激しく、言葉の壁もあるアメリカ。だがタフな精神力を持つ有村ならデビューイヤーから活躍してくれるに違いない。