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米国元年に羽ばたく石川遼

更新日:2013/01/01 11:36
米国元年に羽ばたく石川遼

 

 石川遼が正念場の1年を迎える。

 15歳だった高校1年生の時、国内男子ツアーでいきなり優勝し、翌年にプロ転向。そのまま突っ走り、日本で通算10勝。メジャーでの経験も重ね、2012年は米男子ツアーでの獲得賞金がシード相当に到達したため、2013年の同ツアー出場権を獲得した。プロ6年目となる今シーズンは主戦場を米国に移し、待望の世界進出の年となる。

 期待を一身に背負っての米国出発だが、現実は厳しい。4年連続で出場してきたマスターズへの出場権はまだなく、新しいシーズンに米ツアーで獲得するしかない。昨年最後の世界ランキングは75位。メジャー出場が確約され、世界のトップと認められる50位以内からは外れている状態なのだ。

 ローリー・マキロイ(北アイルランド)、リッキー・ファウラー(米)、石川遼の3人はファーストネームの頭文字をとって“3R”と呼ばれる。マキロイは世界ランクNo.1で大きく引き離し、ファウラーも同31位で石川だけが“カヤの外”。それだけに今年は、米ツアーに専念し、一気に再び世界の表舞台に躍り出るチャンスをつかみとる必死の1年になる。

 10代の頃から国内ツアーを引っ張る男として、試合以外にも様々な雑事がのしかかってきたが、米国に行けば比較的ゴルフに集中できる。練習環境がはるかによくなるだけに、これを生かして大きく羽ばたきたいところだ。

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