松山がメジャー初制覇に王手! 藤田が4位タイ浮上
国内男子ツアーの今季公式戦初戦、日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯は18日、千葉県の総武カントリークラブ 総武コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日15番での処置を巡り2打罰を受けた松山英樹が、7バーディ、3ボギーの4アンダー67をマークし、通算8アンダーで文句なしの単独首位に躍り出た。また昨季の賞金王ながら今季はまだ思うような成績を残せていない藤田寛之が、この日4つスコアを伸ばして通算2アンダーで単独4位に浮上している。
やはりこの男の実力は本物だった。前日15番の第2打でアドレスした際にボールが動いたと判断されたため、スコア提出時に2打罰を科された松山だったが、そんなことを微塵も感じさせないプレーを見せた。この日スタートホールの1番でいきなりボギーを叩いた松山だったが、3番パー3で難しいフックラインを決めてバーディを奪うと、6番、8番、9番でもバーディを奪取してこの時点で通算7アンダー。前日のロスを帳消しとするラウンドで前半を終えて首位タイに躍り出る。
後半は17番まで2バーディ、2ボギーと一進一退の状態が続くも、最終18番ではロングパットをねじ込んでガッツポーズ。通算8アンダーまでスコアを伸ばし後続に4打差をつけて単独首位に立った。プロ4戦目でのメジャー制覇となれば、1985年のツアー制度施行後で日本勢最速のメジャーチャンピオンとなる松山(現在の記録は昨季日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hillsを制した藤本佳則でプロ5戦目)。明日は日本ゴルフ史に新たな歴史を刻めるだろうか。
また今季肋骨の疲労骨折などもあり、なかなか調子の上がらなかった藤田も久々に“らしい”ゴルフを見せてくれた。アウトスタートのこの日は8番までスコアカード通りの我慢のゴルフが続くも9番でバーディを奪うと、その後16番までに更に4つのバーディ奪取に成功。勝負どころを見逃さない藤田らしいゴルフで通算2アンダー単独4位まで浮上した。
その他主な上位陣は、通算4アンダー単独2位に河野祐輝、通算3アンダー単独3位に小平智と2人の若武者がランクイン。通算1アンダー5位タイにはディフェンディング・チャンピオンの谷口徹、平塚哲二といったベテラン勢がつけるなど年齢層豊かなランキングとなった。
一方、前日単独首位に立った藤本は2バーディ、9ボギーの7オーバー78と大叩き。谷口、平塚らと並ぶ5位タイまで順位を落としており、メジャー2勝目は厳しい状況となっている。