メリオンでの全米オープン開催は大損!?
更新日:2013/06/14 11:25
掲載日:2013/06/14 10:22
歴史的あるコース・メリオンGC(ペンシルベニア州)を舞台に現地時間13日、第1ラウンドの幕を開けた第113回全米オープン。だが、この地を舞台に選んだことで主催者のUSGA(全米ゴルフ協会)はおよそ1,000万ドル(約9億4,600万円)の損失を被ると推測されている。
メリオンGCは、117年の歴史を持つ名門コース。球聖ボビー・ジョーンズがグランドスラム(当時)を達成した全米アマチュアゴルフ選手権や、ベン・ホーガンが交通事故からの復活優勝を飾った全米オープンなど、数々の名勝負が繰り広げられている。しかし、全米オープン開催は32年ぶりで、コース全体の敷地は111エーカー(450,000m2)しかないため、大会の規模が大きくなりギャラリー数も増えた全米オープンへの対応は苦労の多いものとなった。
米ブルームバーグ社発行の「ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌」のよると、チケット販売は近年1日あたり4万〜4万5,000枚販売されるところ、今年はわずかに2万5,000枚と45%ほどダウン。これに伴い、グッズ売り上げも減少するとのことだ。
だが、USGA関係者は「収入の見込みだけで会場を決めない。今回の収入は小さいけれど、我々は(1年単位ではなく)5年単位で考えている。だから、問題ない」と意見を一蹴した。
長い目で見れば、様々なコースで全米オープンのようなビッグイベントを行うことこそ、USGAの目的であるゴルフの普及ができるというわけだ。