4人が首位並走の大混戦を制すのは…? 石川は予選落ち
本命なき戦いは首位に4人が並び5打差に19人がひしめく大混戦の様相を呈している。
米男子ツアーのAT&Tナショナルは現地時間29日、メリーランド州のコングレッショナルCCを舞台に荒天サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。ビル・ハース(米)、ジェームス・ドリスコル(米)、ロベルト・カストロ(米)、アンドレス・ロメロ(アルゼンチン)の4人が通算7アンダーとし首位タイグループを形成した。
1打差の単独5位にジェイソン・コクラック(米)、通算5アンダー6位タイにツアー初優勝を狙うチャーリー・ウィー(韓)、トム・ギリス(米)がつけ、現在賞金ランク3位のブラント・スネデカー(米)が通算4アンダーで19歳の新鋭ジョーダン・スピース(米)らと並び8位タイと逆転可能なポジションをキープした。
タイガー・ウッズ(米)が左ひじの故障で出場を見合わせ、本命不在となった今大会。3日目を終え、誰が勝ってもおかしくない状況となった。順当ならフェデックスカップ年間王者に輝いたこともあるハースが有利だが、最終ホールでセカンドショットを池に落としながら打ち直しの第4打をそのままチップインさせパーをセーブし首位タイグループに踏みとどまったカストロにも勢いがある。また5年ぶりのツアー優勝を狙うロメロと、飛ばし屋ドリスコルの存在も侮れない。残り1日、最後まで手に汗握る熱戦が繰り広げられることになりそうだ。
一方、この日第2ラウンドの続き11ホールをプレーした石川遼は、難コース相手に2バーディ、2ボギーにまとめたが前日序盤のつまずきが響いて2オーバー73止まり。通算4オーバーはカットラインにわずか1打足りず、残念ながら3月末のシェル・ヒューストン・オープン以来となる予選落ちに終わっている。