ツアーニュース

タイガー、メジャー初の逆転Vなるか? 松山11位タイで最終日へ

更新日:2022/10/26 00:57
タイガー、メジャー初の逆転Vなるか? 松山11位タイで最終日へ

 

 これまでメジャーで14度の栄冠に輝いているタイガー・ウッズ(米)だが、未だ逆転での勝利はない。しかし今回、5年ぶりのメジャー制覇を達成するためにはリー・ウェストウッド(英)という大きな壁を超えなければならなくなった。

 シーズンメジャー第3戦、第142回 全英オープンは現地時間20日、スコットランドのミュアフィールドを舞台に第3ラウンドの競技を終了。2位タイからスタートしたタイガーは肝心なところでパットが決まらず2バーディ、3ボギーの1オーバー72にとどまり、同組で回ったウェストウッド(1アンダー70)に2打差の2位タイで最終日を迎えることになった。

 タイガーと同じ2位タイに同門(師匠が同じショーン・ホーリー氏)のハンター・メイハン(米)がつけ、昨年逆転負けの雪辱を期すアダム・スコット(豪)が通算イーブンパーで単独4位。通算1オーバー5位タイにアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、ザック・ジョンソン(米)らメジャーチャンピオンがつけ虎視眈々と逆転を狙っている。

 また、全英初制覇を狙うフィル・ミケルソン(米)も後半スコアを落としながら1オーバー72にスコアをまとめ、通算2オーバー9位タイとまずまずのポジションを確保。松山英樹は17番でスロープレーによる1打罰を科され1オーバー72にとどまったが、通算3オーバーでセルヒオ・ガルシア(スペイン)、ジェイソン・デイ(豪)、ブラント・スネデカー(米)、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)らビッグネームらと並び11位タイの上位にピタリ。全米オープンに続くメジャー2大会連続トップ10入りのチャンスを迎えている。

 単独トップに躍り出たウェストウッドは5番パー5でグリーン手前からパターでチップインイーグルを奪って波に乗ると、終盤までタイガーといずれも譲らぬマッチレースを展開。思うようにパットが決まらないタイガーを尻目に、17番パー5でバーディを奪い、そのホールでボギーとしたタイガーに2打差をつけ悲願のメジャー制覇に王手をかけた。

 ウェストウッドはこれまでメジャーで9度トップ5入りを果たしながら未だ優勝とは縁がない。5年前の全米オープンでタイガーがメジャー通算14勝目を飾ったときも、最終日タイガーと同組で回り、あと一歩のところでプレーオフ進出を逃しており「今度こそ」の思いは誰よりも強い。

 一方のタイガーにとってもメジャー通算15勝目まで5年のブランクはいかにも長過ぎる。「上にひとりしか居なくて2打差というのは決して悪くない。むしろ喜ぶべき展開。こっちはメジャーで14勝しているが、ウェストウッドも世界中で勝ち星を挙げている。勝ち方をわかっている者同士だ。でも彼だけじゃなく大勢のプレーヤーにチャンスがある。ベストを尽くして結果どうなるか? それは明日にならないとわからない」と気持ちを引き締めた。

 これまで逆転でのメジャー勝利は1度もないが、難コンディションの中での2打差はあってないようなもの。この日の17番のようにバーディ、ボギーで簡単に引っくり返すことが可能。上位に役者が揃う中、圧倒的な強さを発揮してこそ“タイガー完全復活”を高らかに宣言することが出来る。残り18ホール、タイガーにとって勝負の鍵はいかにグリーン上で集中力を保てるかにかかっているといえそうだ。

 尚、片山晋呉がこの日2アンダー69の好スコアをマークし、通算6オーバー25位タイに浮上。松山とともに最終日のチャージが期待される。日本勢で予選を突破したのはこの2人だけで、藤田寛之、谷口徹、久保谷健一、丸山大輔、井上信、小平智の面々は決勝ラウンド進出を逃している。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. タイガー、メジャー初の逆転Vなるか? 松山11位タイで最終日へ