20歳J.スピース、今季2勝目へ前進! 松山15位タイ浮上
先月までティーンエージャーだったジョーダン・スピース(米)がシーズン2勝目に向け好位置を確保する中、松山英樹も得意の追い上げ態勢に突入した。
米男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦、ウィンダム選手権第2ラウンド(現地時間16日/ノースカロライナ州、セッジフィールドCC)は好スコアが続出。初日3位タイ発進のルーキー、パトリック・リード(米)がノーボギーの6アンダー64をマークし、通算11アンダーで単独トップに浮上した。
1打差の単独2位にリードと同じ1990年生まれの23歳ジョン・ハー(米)が続き、通算9アンダー単独3位に、先月末に20歳になったばかりのスピース。若手トリオがリーダーボードの上位をがっちりとかためる展開となった。
19歳でプロ転向し今季スポット参戦でツアー出場を続け、すでに先月のジョン・ディア・クラシックでツアー初優勝を飾っているスピースに早くも2勝目のチャンスが訪れた。「スリーパットしたホールもあったので満足とまではいかないけれど、良いプレーが出来ていると思う。全米プロで厳しいセッティングを経験してティーショットの重要性を痛感した。今週はその教訓を活かせている」と20歳とは思えない落ち着いた試合運びで上位を確保したスピース。決勝ラウンドでのリードやハーとの三つ巴の若手決戦が楽しみだ。
若手といえば日本の若武者の活躍も見逃せない。初日78位タイと出遅れた松山英樹がこの日は一転、好調なショットとパットで5アンダー65をマークし、通算5アンダー15位タイの好位置にジャンプアップ。型破りのスーパールーキーは持ち前の攻めのゴルフで1つでも順位を上げるべく死力を尽くすつもりだ。
一方、石川遼も3バーディ、2ボギーの1アンダー69にスコアをまとめ、通算1アンダー62位タイで予選をクリア。順位やスコア以上にゴルフの内容は良かったようで「ドライバーもアイアンもパターも完璧」と決勝ラウンドでの爆発を予感させた。
その他注目選手は、通算7アンダー4位タイに悲願のツアー初Vを狙うチャーリー・ウィー(韓)らがつけ、初日好発進を切ったディフェンディング・チャンピオンのセルヒオ・ガルシア(スペイン)が2日目はイーブンパー70とスコアを伸ばせず、通算5アンダーで松山と同じ15位タイに後退。アーニー・エルス(南ア)は石川らとともに62位タイに低迷している。
また、フェデックスカップポイントランキング3位につけるブラント・スネデカー(米)は、通算1オーバーでカットラインに2打足りず予選落ちに終わった。